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    REVIEW -『Funkvision』西寺郷太

    『Funkvision』西寺郷太

    2020年型ポップスに内包する多彩なベース・アプローチ

     NONA REEVES の西寺郷太が放つ、2枚目となるソロ・アルバム。②では、音価を綿密にコントロールして重ねられたウワモノに対して、シンセ・ベースや、フィルター系のベース・サウンドを巧みに使い分けている。また、④におけるうねらせたベース・ラインや、メロウな印象を与える⑤の生々しいベース・サウンドなど、ベース・ パートの扱いがとてもカラフル。ベース・パートのアプローチの可能性を示唆する作品だ。マスタリング・エンジニアには、デヴィット・ボウイの『★』を手がけたジョー・ラボルタを起用、全楽器がクリアに響く洗練された音像からも、究極の2020年型ポップスを目指す、西寺の気概を感じる。(近藤隆久)

    ◎作品情報
    『Funkvision』
    西寺郷太
    daydream park/DPR-0001
    発売中 ¥3,000 全10曲

    参加ミュージシャン
    【西寺郷太(vo,cho,b,g,d, prog,etc)、林幸治/大林亮三(b)】宮川弾(p,prog,etc)、富田謙/SWING-O(k)