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REVIEW -『SUICIDE KING』VELTPUNCH

『SUICIDE KING』VELTPUNCH

結成から23年。オルタナ道を追求してきた4人組の最新作

 4月から3ヵ月連続で配信リリースしたシングルも含む4年ぶりの9thアルバム。決してブレることはない’90sオルタナというバックボーンを、男女ツイン・ヴォーカルが際立たせる持ち前のキャッチーなメロディとともに今一度アピールする全10曲を収録。ハードコアからチェンバー・ポップまでというダイナミックな振り幅のなかで大胆に絡み合うギター2本のアンサンブルこそが彼らの真骨頂には違いないが、それを心地いい低音で支えるナカジマアイコのベース・プレイにも耳を傾けたい。随所で2本のギターに負けないくらい弦楽器としての魅力、いや、威力を見せつける瞬間は隠れた聴きどころと言ってもいいほどインパクトあり。(山口智男)

◎作品情報
『SUICIDE KING』
VELTPUNCH
EVOL RECORDS/EVOL-1072
発売中 ¥2,800 全10曲

参加ミュージシャン
【ナカジマアイコ(vo,b)】長沼秀典(vo,g)、荒川慎一郎(g)、浅間直紀(d)