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毎日やりたい指弾きの筋トレ〜大は小を兼ねる!【Mutsumiのベース塾 ベースは筋トレ!】 – 第1回

超絶テクニカルなベース・プレイがSNSやYouTubeなどで話題となり、人気を集めるベーシストのMutsumi。“ベースは筋トレ!”をモットーに掲げ、トレーニング・メニューなどもYouTubeチャンネルで発信している彼の連載コラムがスタート! ベース演奏に必要な筋肉を鍛えるための練習フレーズを紹介します。それではレッツ、筋トレ!

毎日やりたい指弾きの筋トレ・フレーズ〜1日目

さあ! 指弾きの筋トレ1日目です!

僕はピッキングする側の手のパワーや持久力を、押弦する側の手の指の力よりも重視しています。なぜなら音を出すのはピッキングする側の指ですからね!

このピッキングする指を動かす筋肉が弱いと、場合によってはフレーズや曲を弾ききれないということがおきてしまいます!

なので僕は……

「ピッキング=6:フィンガリング=4」

……くらいの割合で練習することが多いです!

ゴーストノートを弾きつづけてベース筋を鍛える!

1日目のフレーズは押弦する指を動かしません!
押弦する手でやるのは弦のミュートだけです!

押弦する4本の指で弦に触れて、音が鳴らないようにミュートする。

ミュートした状態でピッキングする……つまりゴーストノートでベース筋(ベースキン)を鍛えていきます!

なぜゴーストノートなのか?……

・しっかり音が鳴らせていない状態がわかりやすい
・普通に音を出すよりも力が必要

……これらが理由です!
ピッキングするときにしっかりと“ボッ・ボッ・ボッ・ボッ”というアタック感の強い音を出すことを意識してください。

タブ譜の×印は、押弦する指を弦に触れさせてミュートした状態でピッキングする「ゴーストノート」

それでは早速、動画と譜面を参考に筋トレ・フレーズを弾いてみましょう!
やってみると想像以上に力が必要で、長い間、弾きつづけるのは難しいはずです。

大は小を兼ねる! だから筋肉パワーが必要

多くの初心者が太い音を出せない原因に“ピッキングのパワーが不十分で、弦を鳴らし切れていない”というものがあります。

強いピッキングができれば、それよりも弱いピッキングはできます。つまりアクセント(強弱)をつけることも可能になるわけです。

しかしピッキングのパワーが不十分だと?

アクセントをつけることもできないし、弦を鳴らし切ることもできないということになるのです。
パワーの振り幅が小さいんですね。

大は小を兼ねます!

“しっかり力強くピッキングする”という作業の先に“アクセントをつける”や“弱いピッキングで太い音を出す”という技術があります!

「ベースは筋肉」

この言葉を信じてしっかりピッキングしていきましょう!
筋肉が焼き付くような痛みを楽しんでくださいね!
それは成長痛だと思ってもOKです!

◎Profile
ムツミ●6弦ベーシスト。自身のYouTubeチャンネルやSNSでのハイ・テクニカルなベース・プレイ動画がきっかけとなり話題となる。またラウド・ロックとEDMを融合させたプロジェクト=MAD P.O.Pでも活動しており、作曲も担当している。知名度が上がった今もなお顔を表に出さずに活動しているため、謎多き存在ではあるものの、間違いなく今最も注目を集める若手ベーシストのひとりだ。

◎Information
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