60年代を彩った個性派モデルが垣間見る、特徴的なルックス

フェンダーのスクワイヤー・ブランドより2020年に登場した“Paranormal”シリーズは、過去に存在したモデルを本来理想とされる形で再構築し、まるで異世界から登場したかのような、不思議な感覚をもたらしてくれるユニークなラインナップを取りそろえている。

新たに登場したショート・スケール仕様（30インチ）のベース・モデル“Paranormal Rascal Bass HH”は、シリーズのコンセプトと同様、60年代を彩った数々のエキセントリックなフェンダー社のベース・モデルの特徴を融合している。内容としては、1961年から1975年の間に特別モデルとして販売された6弦ベース、Bass VIのオフセット・ボディ、60年代中期にフェンダー社初のホロウ・ボディのベースとして発売されたコロナド・ベースのヘッド・シェイプ、そして現在でも根強い人気を博すムスタング・ベースのストリング・スルー・ボディ・ブリッジを組み合わせており、いわば“ベスト・ヒット・コレクション”とも形容できる特別仕様の一本。なおボディ材がポプラ、ネック材がメイプル、指板材がローレルという木材で構成されている。

ピックアップはひと際大きな存在感を放つオリジナルのアルニコ・ワイドレンジ・ハムバッカーを2基搭載し、ハムバッカー特有の重厚かつパンチの効いたトーンを出力する。コントロールは、マスター・ヴォリューム、マスター・トーンというシンプルなレイアウトだが、ピックアップの出力をフロント／センター／リアに切り替えできる3ウェイのトグル・スイッチを装備しているため、一本で多彩な音作りを可能とする。

カラーはシャーウッド・グリーンとメタリック・ブラックの2色がラインナップ。価格はいずれも75,900円（税込）となっている。