GEAR
セッション・ベーシストのキャリアの軌跡や使用機材に迫る「BMG (Behind the Masterful Groove)連載〜プロフェッショナルの裏側」。
今回は、藤井風の“Tiny Desk Concerts”をはじめ、yama、TOMOO、Little Glee Monsterなどのステージや録音を支えてきた勝矢匠に、愛用機材を紹介してもらった。
また、彼がこれまでのキャリアの歩みを語ったインタビューはこちらから。
本人が機材を紹介する連動動画もあわせてチェックしてほしい。
Text : Hikaru Hanaki Photo : Chika Suzuki
連動動画はこちら
Pedal Board


①TC Electronic/ Polytune 3(チューナー)
②Loop 4(ラインセレクター)
③3Leaf Audio/Proton v3(エンヴェロープ・フィルター)
④Boss/OC-2(オクターバー)
⑤Free The Tone/PA-1QB (イコライザー)
⑥Jad Freer Audio/CAPO(プリアンプ)
⑦Voodoo Lab/Pedal Power 2 Plus(パワーサプライ)
⑧Inner Bamboo Bass Instruments/U-II Ultimate Compressor(コンプレッサー)
接続順は①⑧を通り、②へ。②のループ内には③④⑤が入り、その後⑥のプリアンプを通ってDI、アンプへとつながる。①はトゥルーバイパス・モードで使用。⑧のコンプレッサーは常にオンだが、“生で弾いたときと印象が変わらない速度感”を重視して薄くかけ、思いっきり弾いたときにかかる程度に。サイドチェーンで一番低い音域にはかからないように設定している。
③のフィルターについては“某無礼の某ベーシストに教えてもらって購入しました”と語ってくれた。③④は現場によって歪みと置き換えたりすることもあるため、ループの最終段で補正するために⑤を置いている。⑥のプリアンプも常にオン。ナチュラルな音と作り込める自由度がお気に入りだという。現場によってはサンズアンプと入れ替わることも。②は本人いわく“自作の貰いもの”とのこと。

サブ・ボードの上段は29 Pedals/EUNA(バッファー)、下段はNeural DSP/Quad Cortex(アンプモデラー)。ベース・アンプの実機を使わない、ラインのみの現場で使用しているセットだ。デジタルのプロセッサーを通すと低音が痩せる印象があるため、バッファーでローをブーストしてQuad Cortexへ。同機では自分の機材をキャプチャーするのではなく、プリセットで入っているアンプ・モデリングを使用。また、コンプレッサーを複数から選べる点もお気に入りだという。
またマイクプリアンプにはPhoenix Audio製Ascent One EQ、DIにはPueblo Audio製OLLAを愛用。OLLAを選んだ理由はレンジが広くローがしっかり出るから。そのレンジが広い状態でAscent One EQに送り、DIのあとでアナログっぽいサチュレーションを足すことが狙い。デジタルのアンプモデラーのデジタル臭さへの対応となっている。
Information
勝矢匠(かつや・たくみ)
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