NOTES
ディアンジェロ、ジョン・メイヤー・トリオ、ザ・フー、ナイン・インチ・ネイルズ、ゲイリー・ニューマン、ジェフ・ベック、アデル――。時代もジャンルも異なる名だたるアーティストの音楽に、その低音を刻んできたピノ・パラディーノ。
2026年3月、ピノはブレイク・ミルズ(g)、サム・ゲンデル(sax)、クリス・デイヴ(d)とのカルテットでブルーノート東京公演を行なった。会場には多くのプロ・ミュージシャンの姿も。なぜ、ベーシストたちはピノの演奏に惹かれるのか。今回の公演を目撃したベーシストたちを中心に、ピノの魅力と好きな名演をQ&A形式で聞いた。
06:巽啓伍 (never young beach)が語る、ピノ・パラディーノの“すごみ”と名演

Q1:ピノの“ここがすごい”と感じる点を教えてください。
1小節のなかに詰め込める音は原則制限はないと言いますが、人の可聴域を越えてるのではないかと思うくらいに、あらゆる音楽ジャンルを横断し、あらゆる隙間を狙えるところでしょうか。彼が1小節をどう捉えているのか、いつも考えます。僕のなかで休符が音として聴こえてきたベーシストのひとりです。
Q2:好きなピノの参加作品を教えてください。
・坂本龍一
『Beauty』 (1989年)
・ホセ・ジェームス
『No Beginning No End』 (2012年)
・バハマズ
『Earthtones』 (2018年)
彼のすべての作品に通底していることですが、サブストーリーテリングなベースです。コードや主旋律に副次する感情の動きや推移していく風景に奥行きを与えるフレーズ。それらを丁寧に紡ぐ部分を特に感じるこの3作品に、いつも惹かれます。
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巽啓伍(never young beach) Instagram