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    川崎哲平が語る、ピノ・パラディーノの“すごみ”と名演

    ディアンジェロ、ジョン・メイヤー・トリオ、ザ・フー、ナイン・インチ・ネイルズ、ゲイリー・ニューマン、ジェフ・ベック、アデル――。時代もジャンルも異なる名だたるアーティストの音楽に、その低音を刻んできたピノ・パラディーノ。

    2026年3月、ピノはブレイク・ミルズ(g)、サム・ゲンデル(sax)、クリス・デイヴ(d)とのカルテットでブルーノート東京公演を行なった。会場には多くのプロ・ミュージシャンの姿も。なぜ、ベーシストたちはピノの演奏に惹かれるのか。今回の公演を目撃したベーシストたちを中心に、ピノの魅力と好きな名演をQ&A形式で聞いた。

    02:川崎哲平が語るピノ・パラディーノの“すごみ”と名演

    世界の一流プレイヤーは、皆一様に“自分のサウンド”を確立しています。ジャコ・パストリアスの62年製フレットレス、マーカス・ミラーの77年製ジャズ・ベースによるスラップ、ウィル・リーのモダンなサドウスキー、そしてアンソニー・ジャクソンの“コントラバス・ギター”と称されるフォデラ・サウンド……。

    これらひとつを築き上げるだけでも偉業ですが、ピノ・パラディーノは、ミュージックマンによるフレットレス・サウンドと、フラット・ワウンド弦を張ったプレシジョン・ベースによるサウンドのふたつを完璧に確立しています。どちらの楽器においても、音色だけでなく、アプローチ、フレーズ、グルーヴそのものを劇的に変化させており、それぞれで後世に多大な影響を与えて、まさに唯一無二の存在と思っています。

    ・ポール・ヤング
    『The Secret of Association』(1985年)

    コメント:98年頃に初めて聴いてぶっ飛んだ作品です。多分みんながそう思っているでしょうし、ピノといえばこの作品という人も大勢いると思います。とにかくアプローチが斬新すぎて今でも驚くフレーズがたくさんあります。しかしハイポジに行っても一切うるさくないプレイです。歌心にグルーヴ感、そしてあくまでも支えることを一番に考えてプレイをしているからだと、個人的には思っています。

    ・RHファクター
    『Hard Groove』(2003年)

    コメント:いわゆるディアンジェロ後のピノのプレイです。この作品ではディアンジェロの作品ほどレイドバックさせたプレイではなく、ほどよい感じ。1曲目はレジー・ワシントンとのツイン・ベースでハイファイなレジーのスラップとローファイなピノの融合がとても心地よくて好きです。

    Information
    川崎哲平 X Instagram

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