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    【ベーシストのライフワーク】第四回 − 川崎哲平

    華やかな舞台で活躍するプロ・ベーシストたちは、普段私生活ではどういった“趣味=ライフワーク”をして過ごしているのだろうか。連載企画『ベーシストのライフワーク』では、普段は覗くことのできないプライベートな一面を、ベーシスト本人自らの言葉で語ってもらう。第四回目は、数多くのトップ・アーティストのレコーディング/ツアー・サポートを手がけ、“国内ファースト・コール”の呼び声も高いセッションマン、川崎哲平が登場! 近年再熱しているという、“釣り”にまつわるストーリーを語ってくれた。 

    “B,Bass”ブームから“E,Bass”へ。休日は竿を持ち変える日々。

    ベーシストのライフワークと言うことで、趣味について書いていきたいと思います。

    中学3年でギターを始め、高校3年でベースに転向。それ以降はずっと音楽漬けの日々。なので、中3の音楽を始める前の出来事から、現在へつながる話という流れになります。

    福岡県の端っこの新吉富村(現:上毛町)という山と川、自然に囲まれた環境で生まれ育ちました。そして自転車を30分ほど走らせれば海。この環境で育ったこともあり、物心ついたときから川で釣りをしていた記憶があります。その当時から自分で考えていろいろ試すことが好きで、餌を使わずに釣る方法を考え、実際に釣っていたのが蛍光シールを針に貼り付けて釣るという方法。これで川魚が釣れていました。いわゆる擬似餌、ルアーですね。

    このような感じで、小学校高学年になれば自転車を30分漕いで毎週末のように海に釣りに行くようになりましたね。当時はクロダイ、メジナを本命にセイゴ、フッコ、メバル、カサゴ、カマス、アジ、サバなどなど、堤防で釣れる魚を釣って楽しんでいました。

    中学生になるとブラックバス・ブームが到来。ルアーを使用しダムや野池にフィールドを移し、バス、ブルーギル、雷魚なんかを釣っていました。その後ギターを始め、バンドを始めたことから釣りとは自然と離れていくことに。その後、また釣りをやりたいなと思うことがありましたが、決定的に行動に移すことはありませんでした。

    2018年、葉加瀬太郎さんのツアーに回っていたときに、釣り好きの太郎さんに誘われ長野県でのオフ日に管理釣り場のトラウト釣りへ。20数年ぶりの釣り、ここから釣り熱が再燃したことは言うまでもありません。その後も各地でご一緒しました。【写真1】太郎さんと駿河湾船上にて。

    写真①“太郎さんと”

    楽器、機材と同様、新しい釣具はものすごく進化しており、機材好きでこだわり派としてそのあたりの楽しさも感じています。子供の頃は近所の友達とふたりで行っていたので堤防が中心、船に乗っても沖堤防に渡るのみ。大人になってから船釣りを初体験。釣れる確率も高く、量、魚種、サイズも大きいものが狙えます。

    昨今は釣った魚をよりおいしく食べるための締め方、血抜き、そして熟成方法まで、手軽に情報が得ることができますからね。本当に良い時代です。自分で釣った魚を最高に良い状態で持ち帰り、そして処理して熟成させ、それをおつまみとしてお酒を飲む。【写真2】巨大真鯛【写真3】太刀魚(通称:ドラゴン)。

    こんな感じで休日は竿を持ち替えて楽しんでいます。

    写真②“巨大真鯛”
    写真③“太刀魚”

    【Profile】
    かわさき・てっぺい●1980年福岡生まれ。中学3年からギターを始めるが高校3年のときにベースに転向。その後音楽専門学校に入学し在学中より福岡でプロ活動開始。2005年からは活動拠点を関東に移し、フリーのベーシストとしてレコーディング、ツアー、ライヴ・サポート、セッション、TV収録、CM録音などで活動。ポップスからインストゥルメンタルまで幅広くプレイできるスタイル。エレキ・ベースとコントラバス、シンセ・ベースを演奏。2014年にリットーミュージックより『名手直伝!グル-ヴを生むスラップ・ベ-スの奥義』を出版。2017年にはSadowsky TYOより日本人初となるSadowskyシグネイチャー・モデルのベースを発売。

    ◎Information
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