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    最も思い入れのあるベース【Kroi 関将典のベース偏愛録:見た目で選んで何が悪い!】第10回

    • Text & Photo (Bass) : Masanori Seki (Kroi)
    • Photo (Main Image) : Kohei Watanabe
    • Logo Design : Hirotaka Sudo (HOPSTEP)

    「見た目で選んで何が悪い!」を合言葉に、Kroiの関将典が自身のベース・コレクションから“人と被らない”個性派ベースへの偏愛を語る連載の第10回。今回が最終回となります。全10回の締めくくりとして、一番思い入れのあるベースについて語ってもらいました。(編集部)

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    第10回:最終回! 最も思い入れのあるベースを紹介

    なんとこちらの”見た目で選んで何が悪い!”のコラムは今回の第10回が最終回になります!!

    実は6回までというお話だったのですが、ご好評をいただけていた(?)のか10回までやらせていただくことになっていたのです!

    こんなにもエゴの塊のような記事を読んでくださった皆様と、このような機会を与えてくださったベーマガはじめ、リットーミュージックの皆様にこの場を借りてまず感謝を伝えたいと思います!

    本当にありがとうございました!!

    それでは、最終回も変わらずベースを紹介させていただきます!
第10回はこちらです!

    関が所有する、amdogと記されたプレシジョン・ベース

    フェンダー・ジャパンのプレシジョン・ベースです!

    見ていただければわかるとおり普通の見た目ではございません。

    ベースを本格的に始めて間もない大学2年生の頃からずっと所有している、一番所有歴の長いベースになります。

    最終回ということもあり、自分のなかで一番思い入れのあるベースをご紹介させていただこうと思います!!

    それではいってみましょう!

    こちらのPBは、Eシリアル(1984~87年代頃)の個体で、フジゲン製です。
ネックポケットには“Custom Order”のスタンプが押されています。

    ベースを始めたての頃はJBが大好きだったのですが、徐々にPBのシンプルであるがゆえの渋さに惹かれて、PB欲しいなーと思っていたところ、バイト先に中古で入ってきたこのベースを購入させていただきました。

    自分でメンテナンスやクリーニングをすることを前提に4万円で購入させていただきました。大感謝です。もともとのボディ・カラーはナチュラルで、ピックガードは当時から切り取られていました。

    (良い画像が残っておらず、スクショで失礼します)

    このような切り取りピックガードを見ると自分はTHE MAD CAPSULE MARKETSのベーシスト上田剛士さん(現AA=)が一番に思い浮かびます。
ほかにも矢沢永吉さんのプレベもこのように切り取られていだと思います。

    当時の流行りのカスタムでもあったのかもしれませんが、PBはピックガードをすべて外さないとサーキットにアクセスできないのでこのようにする人が多い印象があります。

    この年代の中古楽器を見るとピックガードがコントロール部を残して切り落とされているものが結構多いので、真似をする方が多かったのだろうなと思います。
真似をしたくなる改造ってめちゃくちゃオリジナリティがあって、シンボリックでかっこいいですよね。

    自分も学生の頃、RATM(レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン)のティム・コマーフォードに憧れてすべてのJBのリア・ピックアップのカバーだけをクリームにして、ピックガードを外し、バダスブリッジに交換してました。

    今はあまり似合うジャズベがないのでやってませんが、良いジャズベが手に入ったらまたやりたいですね。

    話は逸れましたが、このPBはありとあらゆる改造の練習台になってくれました。

    ピックアップ交換、サーキット改造のテスト、ハードウェア交換のシュミレーション、リフィニッシュ×3
etc……

    そんなこんなを経た結果現在の

    この見た目になりました。
そして、リフィニッシュを重ねた結果、3kgちょっとの、めちゃくちゃ軽いベースになりました(笑)。

    それでは詳しく見ていきましょう。

    まずヘッドです。

    こちらは前オーナーの段階か、もしくはカスタムオーダーの段階で、4弦ペグがシャーラーのDチューナーになっています。

    メイプル指板、メイプル・ネックで幅広で太めのシェイプをしています。

    太さも相まってグリップに安心感があるのもお気に入りポイントです。

    指板のクリアが結構剥がれてきていて良い味を出しています。

    次にボディです。

    もともとのナチュラル塗装を剥がして、黒にして、また、ナチュラルにして、現在は生地着のオイルフィニッシュです。

    クリアは吹いておらず、木そのままの質感です。和信のオリーブ色のオイルステインを塗りました。

    そして、ウッドバーニングをやってみたくてはんだ小手でamdog(自分のinstagramのID)を焼き付けています。

    若気の至りでしたが、今では愛着が沸いています。

    ピックアップは、
    ・オリジナル
    ・バルトリーニ
    ・EMG
    ・セイモアダンカン
    ・ノードストランド
    を経て、
    ディマジオです。

    アイボリーやクリームのピックアップカバーが好きなので交換してあります。

    ブリッジは、家に余っていたジャンクパーツを集めたごちゃ混ぜブリッジです。

    かき集めなので、サドルとプレートの色が合ってないです。

    サドル同士の間も隙間が空いてます。

    バダスⅡ にしたこともあるのですが、こっちのほうが音が良いので戻しました。

    コントロール・ノブも家のジャンク・パーツを付けたので、色がバラバラです。(気に入ってる)

    Toneの側に小さい穴がありますが、パッシヴのブースター・スイッチを搭載してみたときの名残です。

    全然使わなかったので取っちゃいました。

    ビジュアルはざっくりこんな感じです。

    サウンドに関しては、ほかにも複数本のPBを所有しているのですが、個人的には自分の持っているPBたちのなかで一番良い音がします。いわゆるPBらしいサウンドで、経年変化による全体の鳴りの良さやコンプ感のようなものがありレコーディングなどでもかなり重宝しています。

    今回のこのベース、皆さんはどう思いましたか?

    なんだこのダサいベース、センスないなー。と思った方も少なからずいらっしゃるかもしれません。

    それでも自分は大好きなので、うるせぇ!!!

    少々乱れましたが、こちらの”見た目で選んで何が悪い!”を通して、皆さんに少しでも伝えられていたら嬉しいなと思うことは、当たり前なことかもしれませんがこういうことだなと思います。

    人の数だけ好きと嫌いがあり、誰かの最高は誰かにとっての最低かもしれません。

    楽器に限ったことではなく、音楽やファッションなどもそうだと思います。

    好きだと思う人、嫌いだと思う人のどちらかの数が多い、というのは何事もあると思うのですが、100%どちらかの意見しかないことなんて、ほぼ皆無だなと思います。

    もちろん自分も苦手や嫌いな物もあります。

    でもそれは悪ではないですし、否定するつもりもまったくないです。自分には合わない、ただそれだけのことです。

    これからベースを始める方からよく、”どんなベースがおすすめですか?”と聞かれることがあります。

    自分は見た目で選んだほうが良いと思います。

    もちろん実際に手にした時に、なんとなくしっくりくるな~とか、軽くて良いかも~といった点も加味するのはとても良いことだとは思うのですが、

    これから始める=まだ弾けない=弾き易いかもわからない

    それならば、愛着が持てることが大事だと思います。

    愛着が湧けば練習のモチベーションにもつながります。

    お店の方や有識者の助言に納得がいくならそれも正義ですが、何よりも自分が愛せるベースを選んでほしいなと思います。

    自分のベースですから!!

    ひとまず、自己中でいいんです!!

    見た目で選んで何が悪い!

    そのベースを人前で演奏してる自分や、自分の部屋に置いてある姿を想像して一番ビビッとくるベースが最高です!

    そのうち少しずつ弾けるようになったら、そのベースが基準になって、ほかのベースを手にしたときに弾きやすいとか音が良い(個人的に)といった点も判断ができるようになっていきます。

    そこからどんどん自分の好みを突き詰めてオリジナリティを出して行けば良いと思います。

    と、ベーマガ読者の皆様にお話したところで、自分なんかよりももっとベースに詳しかったり、研究してらっしゃる方もたくさんいると思います。

    ここまで、偉そうなことをツラツラと述べてきましたが、正直自分もまだまだ模索中もいいところです。

    大変失礼致しました。。。

    今後もいろいろな機材と触れ合って、自分の好きを突き詰めていきたいなと思っています。

    オリジナリティ出していきたいっすよね!!!
    皆さんに負けないように頑張ります!
    お互い楽しく頑張りましょう!

    またいつかこのような機会があれば、成長した姿をお見せしますので温かい目で応援していただけると嬉しいです!

    さて、、、
    ここまで読んでくださった皆様、、、

    めっっっっっっちゃ長くなってしまいました!!!
    申し訳ございません!!

    そして改めまして第10回まで大変お世話になりました!
    お付き合いいただきありがとうございました!!

    これからも、各々の最高にかっこよくてキュートで美しいベースライフを楽しみましょう!
    ありがとうございました!
    それではまた!!!

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    Profile

    関将典

    ◎Profile
    せき・まさのり●1994年9月20日生まれ、茨城県出身。R&B、ファンク、ソウル、ロック、ヒップホップなど、あらゆる音楽ジャンルからの影響を昇華したミクスチャーな音楽性を提示する5人組バンドKroiのベーシスト。バンドは2018年2月に結成され、同年10月にシングル「Suck a Lemmon」でデビュー、2021年6月には1stアルバム『LENS』でメジャー・デビューを果たした。2024年1月20日には初の日本武道館ワンマン・ライヴを成功させる。2024年6月に3rdアルバム『Unspoiled』をリリース。Kroi公式FC「ふぁんく らぶ」では、自身のベースを動画で語る“せきまさのりのベースってそんなに必要ですか?”を更新中。

    ◎Information
    Kroi HP X Instagram 
    公式FC ふぁんく らぶ
    関将典 Instagram