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    『T.M.N.T2 ザマンハッタンプロジェクト』ワンポジションで簡潔に完結!【クリープハイプ長谷川カオナシのレトロゲーム喫音堂】- 第35回

    • 文:長谷川カオナシ
    • バナードット絵:石田芙月(株式会社.AC)

    毎回レトロゲームの音楽を取り上げ、その魅力をクリープハイプの長谷川カオナシが独自の視点で伝える連載『レトロゲーム喫音堂』。今回は、『T.M.N.T2 ザマンハッタンプロジェクト』(1991年)のBGMの魅力に迫ります。

    お世話になっております。
    奇数月は喫音堂の月。今年もよろしくお願いいたします。

    さてさて毎度私事で恐縮ですが、筆者長谷川は再び“声の出演”をしてまいりました。
    『テイルズ・オブ・ザ・ミュータント・タートルズ』シーズン2、レイ・フィレット役です。
    現在Paramount+にて配信中!
    ぜひご覧ください、フィレ〜♪
    どうも古参ファンの悪癖で、タートルズの新作映画やアニメが出るたびに私は「あのサブキャラは登場するかな?」という点にどうしても着目してしまいます。
    『テイルズ』にはたくさん登場しました。
    嬉しかったです!
    そんなわけで今日はサブキャラ充実のタートルズのゲームです!

    『T.M.N.T2 ザマンハッタンプロジェクト』
    (1991年/コナミ)※1

    喫音堂でタートルズやるの、これで4作品目です

    ゲームのオープニングテーマはアニメでお馴染みのテーマソング。
    このテーマソングの一節が、各ステージBGMにもたくさん盛り込まれています。
    これによりプレイヤーのなかに「今タートルズのゲームをプレイしてるんだなぁ」という没入感が生まれます。
    “キャラクターもの”のゲームを作るうえでの重要なテクニックだなと思います。

    今回喫音するのはステージ3、『あしもとにちゅういせよ!』(Bridge of Danger)のBGM。
    ペンタトニックスケール※2の利いた、ロック感の強いBGMです。
    前回の『カービィ』は鍵盤的発想で書かれた曲と感じましたが、
    『タートルズ』からはギターなどの弦楽器的発想を強く感じます。
    作曲家によってそういった違いが現われるのもおもしろいですね。
    ベースを弾いてみてびっくりしたこと。

    なんと左手のポジションチェンジが一切ありません!

    人差指を8フレットの位置に置いておくだけで1曲すべてのベース・ラインを弾くことができます。
    私もこれまでの人生で恐らく100曲分ぐらいはベース・ラインを作ってきましたが、
    ワンポジションで完結する曲はひとつもありません。
    ポジション移動の有無。
    有れば良し、無ければ良し、ということではありません。
    ただ「一切ない」というものを今回初めてやってみて、
    これはこれで「なんか玄人っぽくて格好いいなぁ」と思いました。

    ▼今回の演奏動画▼

    さて私長谷川は来月、ソロ・アルバム『お面の向こうは伽藍堂』リリースライヴの追加公演を行ないます。
    バンドセットで出演し、私は楽器を弾かずハンドマイクで歌います。
    ベースはPeople In The Boxの福井健太氏が弾いてくれます!
    健ちゃんの弾くベースは、太い木の幹のようなベース。
    細かい16分音符、繊細なハイ・ポジション、制御しづらい4弦の低音成分も
    すべて均一にはっきりと発音する、頼り甲斐のあるベースです。
    ドラムは矢尾拓也、ギターはチバソウタ、キーボードは星野菜名子という布陣です。
    私が選んだ、「私のソロなら今こんな音のなかで歌いたい!」音を出してくれるバンドです。
    チケットの一般発売が開始したので、是非聴きに、観にきて下さい!

    それではまた再来月までご機嫌よう。

    (※1)
    ^タートルズ的には『激亀忍者伝』、『TMNT the arcade game』に続くファミコン3作目。
    にも関わらず『2』と銘打たれているのは日本では『激亀』をナンバリングしなかったからです。
    音楽は坂倉優一先生、冨田朋也先生、中村康三先生のお三方。ステージ3の作曲は冨田先生のようです。
    冨田先生はコナミ矩形波倶楽部のメンバーでSFCの『がんばれゴエモン』シリーズでお馴染みです。

    (※2)
    ^簡単に言うと「なんかロックっぽい音階」のこと。ギター等の弦楽器で弾きやすいです。
    この曲はGのマイナーペンタなので構成音はG,B♭,C,D,F。

    ◎Profile
    はせがわ・かおなし●1987年9月23日生まれ。ロックバンド“クリープハイプ”のベーシスト。小学生でピアノとヴァイオリンを手にし、高校1年でベースを始める。ベースのほかにエレキピアノやビオラなども演奏。クリープハイプは2001年に尾崎世界観(vo,g)を中心に結成。2009年に長谷川、小川幸慈(g)、小泉拓(d)を擁した現編成となる。2012年、メジャー・デビュー。2014年に初の日本武道館2days公演を開催、2018年5月にも約4年ぶりとなる2度目の日本武道館公演“クリープハイプのすべて”を成功させる。2024年11月に、キャリア史上最大規模の会場となるKアリーナ横浜で、現メンバー15周年記念公演“2024年11月16日”を開催。2024年12月に7tnアルバム『こんなところに居たのかやっと見つけたよ』をリリースした。2025年2月から7月にかけて、ホール&ライブハウス15公演・アリーナ4箇所8公演をまわるキャリア史上最大規模となる全国ツアーを開催。2025年11月26日に自身初のソロアルバム『お面の向こうは伽藍堂』をリリースした。

    ◎Information
    長谷川カオナシ
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    クリープハイプ
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