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    【第103回】両手の指が動く! ドラムの基礎練”パラディドル”でスケール練 石村順の低音よろず相談所 〜Jun’s Bass Clinic〜

    • Text:Jun Ishimura

    指が思ったように動かないと嫌ですよね。指がもっと滑らかに動くようになるエクササイズ、やりましょう!

    前回やった“パラディドル”を使ったエクササイズは、音使い的にはメカニカルな練習でした。今回は2音のアルペジオで、もう少し音楽的にアプローチします。

    おさらいをすると、パラディドルはスネア・ドラムの基礎練“ルーディメンツ”のひとつで、両手でRLRR LRLLと叩くパターンです。これを、前回同様、左手の2本の指の組み合わせに当てはめます。運指は次の番号で示しています。1=人差指 2=中指 3=薬指 4=小指

    今回は、第21回でやったメジャー・スケールのそれぞれの音の後に同じスケールの3度上の音を挟み込むパターンにパラディドルを当てはめます。

    このパターンをパラディドルを使ってアレンジすると【ex.1】のようになります。前回と違うのは、ふたつの弦を行ったり来たりする箇所が多いことで、これは右手も左手もいい練習になります。指弾きの場合、高音弦から低音弦へ移るときにレイキングを使うといいです(例:1小節目1拍ウラのEから2拍オモテのCにかけて)。ピック弾きの場合も、自分がやりやすい箇所でエコノミー・ピッキングで弾くといいです(例: 1小節目1拍オモテCからウラEをダウンのエコノミー、2拍目オモテCはアップ、2拍目ウラCから次のEをダウンのエコノミー、のような感じ)。音がブツブツ途切れないようできるだけなめらかにテヌートで弾きましょう。

    運指に慣れてきたら、クリックを鳴らしてリズム練も兼ねて練習しましょう。第101回で紹介した5種類のうち、自分のレベルに合ったものを選んでください。

    ①8分音符で鳴らすパターン→例:BPM140(実際のBPM=70)

    ②4分音符で鳴らすパターン→例:BPM70

    ③拍のウラ(16分音符3個め)に鳴らすパターン→例:BPM70

    ④2拍&4拍のオモテに鳴らすパターン→例:BPM35(実際のBPM=70)

    ⑤音と音の間に鳴らすパターン→例:BPM140(もとの譜面に換算した場合のBPM=35)

    毎日こういうエクササイズをやって、指がもっと正確になめらかに動くように鍛えていきましょう! 石村順でした!

    石村順
    ◎Profile
    いしむらじゅん●元LOVE CIRCUS、元NEW PONTA BOX。日食なつこ、ポルノグラフィティ、東京エスムジカ、K、JUJU、すみれ、大江千里、松山千春、宇崎竜童、石川ひとみ、種ともこ、近藤房之助、豊永利行、Machico、紘毅、城南海、西田あい、つるの剛士、SUIKA、Le Velvets、葡萄畑など、多数のライブや録音に参加している。ロングセラー『ベーシストのリズム感向上メカニズム グルーヴを鍛える10のコンセプトとトレーニング』の著者。Aloha Bass Coachingではベース・レッスンのほか全楽器対象のリズム・レッスンを行なっている。

    ◎Information
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