SPECIAL
ベース本体の音がめちゃくちゃ好き。とにかく生の音がすごく好きなんですよ。
実機だと、Line 6のHX Stomp(マルチ・プロセッサー)が万能なので活用していますね。それこそアンプ・ヘッドのセンド/リターンにつなげることもありますが、これ自体にセンド/リターンがついてるので、いろんな使い方ができるので便利なんです。筐体がコンパクトなので持ち歩く人にとってもいいでしょうね。あとは、すごくたまにDarkglass ElectronicsのVintage Microtubes(オーバードライブ)を使います。これは父親からの誕生日プレゼントでもらいました(笑)。機材については以上がほとんどで、DIは使っていないです。音作り以外では、フレーズ・ルーパーのBOSS RC-300も使っていますね。
そのほかの宅録の環境としては、ヘッドフォンは王道のソニーのMDR-CD900STです。あと、モニター・スピーカーはYAMAHAのMSP3で、これも父親から譲り受けたものです。低音にもこだわることで、スマホの環境にも音の違いが出るんじゃないかなと思ってモニター・スピーカーも用意はしたんですけど、僕はほとんどヘッドフォンで作業をするので、現状ではモニター・スピーカーはあまり使わないですね。
音作りの考え方の順序としては、まずは高音成分をがっちり決めたあとに、“モニター・スピーカーで聴いたときに、ある程度ローがあったらいいかな”くらいの優先度でやっています。そういう意味では、一般的なベーシストとまったく真逆の発想で音作りをしているかもしれません。もちろん、低音に対して適当ってわけじゃないですけど、優先順位が低いんですよね。
あと、僕の第2のこだわりなんですが、ベース本体の音がめちゃくちゃ好きなんですよ。とにかく生の音がすごく好きで。シールドはNUDE CABLEを使っているんですけど、その理由もそこにあるんです。色づけせずに、ベースの音そのものを出力するっていうことを追求しているんですよ。コンプやDIにしても、色づけを加える個体も多いじゃないですか。いろんなモード切り替えがあるコンプや、トーン切り替えがついているDIとか……使う意義があるとき以外、それ自体に個性のあるエフェクターは使わないようにしていますね。とにかく、できるだけ生の音をお届けしたいんです。もはや自己満なんですけど、僕的には原音をそのまま出すことにこだわっていて。歪ませる場合もブレンドを上げすぎないようにしたり、意図があるとき以外は、ドンシャリなどにもしないです。そのなかで、先ほど言ったとおり、ハイ・ミッドから上の音を意識して音作りを詰めるようにしています。
【Equipments 2】