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    R.E.M.
    『Out of Time』(1991年)

    時代から一歩踏み出す飽くなき追求心

     彼らの楽曲は直線的なイメージが強いが本作は非常に実験的なトラックが並んでおり、メロディカ、マンドリン、オルガンなど各メンバーがパート以外の楽器も演奏している。④⑥⑨ではマイク・ミルズがヴォーカルも務めており、ストレートな歌唱がアルバム全体の世界観の解像度を高めている。ファンク色の強いハネ感が気持ちいい①、メロに沿うようなベース・ラインの⑨など、ビル・ベリーとマイクのグルーヴが余すことなく感じられる。KRS-Oneや、B-52’sのケイト・ピアソンが参加するなど、すでに結成から10年以上のキャリアを積んだ彼らが音楽性を積極的にアップデートしようとする姿勢が見受けられる。(Jun Yokoe/PLASTICZOOMS)

    ◎リリース時のバンド・メンバー
    【マイク・ミルズb)】マイケル・スタイプ(vo)、ピーター・バック(g)、ビル・ベリー(d)

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