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    ソニック・ユース
    『Goo』(1990年)

    オルタナをメジャーに押し上げた記念碑

     1988年にリリースされた前作『Daydream Nation』が評論家やメディアを中心に高く評価され、注目されていた彼らがメジャー・レーベルに移籍しリリースした第一弾。ニューヨーク出身のカルト的なバンドによるこの“快挙”が、翌年ニルヴァーナを世界的な人気バンドへと押し上げるきっかけのひとつになったことは間違いない。“メジャー・デビュー”とはいえバンドのスタンスはまったく変わらず、変則チューニングを駆使したサーストン・ムーアのギター、NYパンク仕込みのソリッドなアンサンブル、実験的なサウンドメイキングは健在。キム・ゴードンによるベースは、ギター・リフやヴォーカルのメロディと時折りユニゾンさせつつ、基本的にはルート弾きで楽曲を底辺から支えている。(黒田隆憲)

    ◎リリース時のバンド・メンバー
    【キム・ゴードン(b,vo)】サーストン・ムーア(vo,g)、リー・ラナルド(g)、スティーヴ・シェリー(d)

    BM厳選! 創成期オルタナ/グランジ入門名盤 “⑨選” トップ・ページへ