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Interview – 谷浩彰[UNCHAIN]

  • Interview:Koji Kano
  • Photo:Masahiro Yamada

右手のタッチ感でどう音を変えられるかがポイントだと思っています。

━━今作で使用したメイン・ベースを教えてください。

 ヒストリー製のPBタイプを2本使いました。サンバーストとブラックの色違いで、同じ材で作られてるんですけどサウンド・キャラクターが結構違っていて。サンバーストのほうはJB寄りのレンジが広いサウンドで、バキッとしたアタックの感じが出せるんです。ブラックのほうはパワーがあって低音が強く出る、ある意味ヴィンテージ寄りのサウンドで、基本的にはブラックをメインで使うことが多いんですけど、曲によって使い分けてるんです。

━━なるほど。PBへのこだわりが感じられます。

 もともとはJBタイプを使ってたんですけど、憧れからPBに変えたんです。そこから独特のパワー感に惹かれてどんどんのめり込んでいきましたね。UNCHAINの音楽にも合ってるし、何よりサウンドが好みなんです。

━━エフェクターでの音作りはどのように?

 基本的に僕はアンプ直でエフェクターを使ってないんです。昔は曲によっては歪みを使うこともあったんですけど、歪ませることで低音が失われるのがイヤで……。いろいろ試した結果ハズすことにしたんです。アンプ直のほうがストレートに低音がドンと鳴ってくれますしね。

谷のメイン器である、ヒストリー製のPBタイプ2本。同スペックだがサウンドのキャラクターが違うため、楽曲によって使い分けている。

━━なるほど。では“エフェクターは右手”という認識なのでしょうか?

 そうですね。やっぱり一番大事なのは右手だと思っています。これまでの作品では結構強くピッキングしてたんですけど、今回のアルバムではそれを抑えめにしてみたんです。そしたら音のバラつきがなくなってもっとノリが出せるようになったのは発見だったので、ライヴにも生かしていきたいですね。歪ませたいときは右手のタッチ感でどう音を変えられるかがポイントだと思っています。ただ僕の場合は“右手がエフェクター”とまでは堂々と言えないですね(笑)。

━━26年目、そして次回作に向けバンドとして次なる目標はあるのでしょうか?

 バンドとしてはまだ明確なものはないんですけど、まずは早くお客さんを入れてライヴがしたいし、ツアーを回りたいですね。今作の曲も皆さんの前で早く演奏したいです。なので26年目が見えてくるのはそこからですね。

◎Profile
たに・ひろあき●1982年6月25日生まれ、京都府出身。1996年、京都府京丹後市にて中学の同級生で結成されたロック・バンド、UNCHAINでベース&コーラスを担当。バンドは2005年にミニ・アルバム『the space of the sense』でインディーズ・デビューし、2007年1月にミニ・アルバム『departure』でメジャー・デビューを果たす。以降、ジャズやソウル・ミュージックを中心に多様なジャンルを取り入れたサウンドと、卓越したメロディ・センスを武器に幅広い層から人気を獲得する。UNCHAINは2021 年にバンド結成25周年を迎え、約2年半ぶりとなる11thアルバム『Animal Effect』を3月31日にリリースした。

◎Information
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谷浩彰:Twitter