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INTERVIEW – 須貝彩子[PLASTIC GIRL IN CLOSET]

  • Interview:Koji Kano
  • Photo:Hideki Ueno,Keigo Fusano

━━今作での須貝さんのプレイは細かく強弱されつつスタッカートされた、リズムが印象的な楽曲が多い印象です。意識した部分はありますか?

 そうですね。今作では特にそういった細かい部分を意識しながら弾いています。今まで長い期間、シーケンスを同期して流すスタイルでライヴをしていたこともあって、細かい強弱のニュアンスをあまり意識してこなかったのですが、3ピースのシンプルなライヴ形態に戻ったことで音数が少なくなった分、より繊細な表現が必要になりました。それもあって、今作のレコーディングは強弱やリズムを特に意識して弾くように心がけました。

━━今作でメインで使用したベースを教えてください。

 今作はすべてバッカスのJBタイプで録りました。色や見た目が可愛くてとても気に入っているのですが、すごく重いのが一個欠点です……(笑)。そのほか、デモ制作ではフェンダーのジャズ・ベースも使いました。基本的にはその時期にライヴで使っているベースをそのまま録音でも使うようにしています。

━━プラガは結成以降、ずっと地元の岩手県をバンドの拠点とされています。地方を拠点とするメリットについてはどう考えていますか?

 まず第一に、岩手は自然が多いので田舎で暮らすのが好きな私にとっては、そこがメリットですね。ライヴのたびに東京に出て音楽活動をするのも、現状そこまで不便に感じていないので、今のところはずっと岩手にいようと思っています。

メイン器のバッカスのJBタイプ

━━最後にバンド全体、そして須貝さん個人としての今後の目標があれば教えてください。

 バンド全体では、これからもっといい曲を作って、よりたくさんの人に私たちの音楽を聴いてもらいたいですね。私個人としてはベースももちろんですが、ヴォーカリストとして歌ももっとうまくなりたいと思っています。

◎Profile
すがいあやこ●2006年に地元岩手県にて結成された3ピース・ロック・バンド、PLASTIC GIRL IN CLOSETのベーシスト兼ヴォーカリスト。バンドは2010年、1stアルバム『TOY』でデビュー。以降、これまでに計5枚のオリジナル・アルバムを発表。2014年にリリースされた5thアルバム『eye cue rew see』がCDショップ大賞2015で、地方賞(東北ブロック賞)を受賞するなど、シューゲイザー・シーンを中心に人気を博す。2017年には石田ショーキチ(Spiral life/Scudelia Electro/Motorworks)が主宰するレーベル“SAT RECORDS”に移籍。2020年9月23日に約6年ぶりとなる待望の6thアルバム『DAWN TONE』をリリースする。

◎Information
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