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    INTERVIEW – 長島涼平[the telephones]

    • Interview:Takahisa Kondo

    最近、自分ができることよりも、できないことのほうがわかってきた。

    ──実際、ベースの表現力が増すことで、楽曲の雰囲気を牽引している印象がありました。

     そう言っていただいて嬉しいです。それこそ以前のベース・マガジンのインタビューを読み返すと、イキったことを発言しているなって思うんですけど(笑)、最近、自分ができることよりも、できないことのほうがわかってきたっていうことが大きいのかなと思っていて。“できない”っていうか、これまで自分のなかに蓄積してきた傾向から考えて、音楽的に“これはできないけどしょうがない”みたいな場面もあって。“本当はこういうのがやってみたいけど、できない”っていうことがイヤじゃなくなったというか。そうすることで、逆に、“自分にできることの太さ”が増したのかなっていう気はしていて。もちろんそれは“できないからやらない”とかじゃなくて、今できることをどこまで突き詰めようかっていう方向性で考えるようになったかもしれないですね。

    ──改めて、今作を踏まえて、今後はどのように活動していきたいですか?

     作品を携えて、もう一回、今のシーンの人たちと戦っていきたいなって思えるアルバムを作ることができたと本当に思っていて。個人的なことを言えば、今作を作るなかで、自分のベースももっと良くなっていくなって感じたんですね。先ほどの話に戻るんですけど、自分ができないことを知っているからこその強み、っていうのがあると思うんです。そういう意味で、この作品を作ったことで、少し自信がつきましたね。

    ──活動を再開して、改めて感じたこととは?

     休止中は、僕らはもう忘れられてしまったんだなって思うときもたくさんあって。逆に、こんなに応援してくれる人がいるなら、まだまだ頑張ろうって思った日もあったんです。それが本当に半々ずつぐらいだったんですけど、the telephonesみたいなバンドって……フレンズもそうだと思っているんですけど……やっぱりほかにはないと思っているんですよね。例えば、フェスに行ったとき、一日のラインナップのなかで、the telephonesみたいなバンドがいてほしいなって、俯瞰で考えても思うし。だからこそ、ちゃんと今の第一線で頑張っている人たちに対して食らいついていきたいと思ってますね。

    「Love&DISCO」ライヴ映像

    ──なんかthe telephonesの音楽って、テンションが高くて踊れるんですけど、ちょっと切なさみたいなものを内包していて……。

     それ、以前からずっと言ってくれてますよね(笑)。4人のネクラな部分が出ちゃっているのかもしれないですね(笑)。陽キャだけではいれないみたいな(笑)。どこかでやっぱり自分たちのいろんな側面が出るのかと思いますよ。

    ──そして12月には“SUPER DISCO Hits 11!!!~3Days Show~”が開催されますね。

     このライヴは有観客ですし、3日間、違ったコンセプトなんです。初日の12月17日(木)は“YOUNG (2005-2011)”で、2日目の12月18日(金)は“SEXY (2012-2019)”っていうふうにタイトルを決めていて。加えて、今作の曲はどうしても演奏したいので、2日間とも今作の曲を入れ込む予定です。セットリストに今作の曲が混じったときに、どういうバランスで聴こえるのか、すごく楽しみですね。あと、最終日の12月19日(土)は“NO DISCO!!! vs ALL DISCO!!!”というタイトルをつけていて。セットリストや内容を考えるのがすごく楽しみですし、お客さんが入るイベントも増えてきているので、そういった場面で少しずつ新しい曲もアピールしていけたらいいなと思っています。15周年なので、やれることをやって取り返していこうって考えています。

    「Here We Go」MV

    ◎Profile
    ながしま・りょうへい●1984年5月18日、埼玉県生まれ。the telephones(ザ・テレフォンズ)は、2005年に埼玉件北浦和にて結成。2011年12月には結成6年目にして“SUPER DISCO Hits ファイナル -そして伝説へ-”をさいたまスーパーアリーナで開催。2015年5月には日本武道館にて“武道館 DE DISCO!!!~SUPER DISCO Hits 10!!! the telephones 10th Anniversary~”を成功させる一方、同年11月3日をもって無期限活動休止に入った。その後、長島はバンド、フレンズを結成するなど、ベーシストとして活動を続ける。the telephones は2018年5月に開催された“VIVA LA ROCK”にて1日限りのライヴを行ない、さらに同年8月の“UKFC on the Road”にも出演。来たる2020年12月17日、18日、19日には渋谷duo MUSIC EXCHANGEにて“SUPER DISCO Hits 11!!! ~3Days Show~”を開催。2021年5月20日には新木場STUDIO COASTにて“~the telephones 15th anniversary~COME BACK DISCO!!! ”の振替公演を行なう。

    ◎Information
    the telephones Official HP YouTube Twitter
    長島涼平 Twitter