プランのご案内
  • PLAYER

    UP

    BADASS ROOKIE〜BMイチ押しのNEWCOMER〜 – 瀬希[SLOTHREAT]

    • Photo:Jun Tsuneda

    INTERVIEW

    重低音を叙情的に彩る、“新世代”ラウド・サウンド

    メタルコアやジェントといったラウドな重低音サウンドに、伸びのあるハイトーン・ヴォイスを乗せた唯一無二の世界観で、ラウド・ロック・シーンにその名を轟かせている5ピース・ロック・バンド、SLOTHREAT(スロウスリート)。“ハイブリッド・ロック”と謳われる彼らがリリースした1stフル・アルバム『THEMIS』は、圧倒的なサウンド・クオリティとバンド・アンサンブルを示した1枚だ。ベーシストの瀬希は6弦ベースを巧みに操り、攻撃的かつダークなベース・プレイを展開し、ベーシストとしての可能性を大いに感じさせた。マジでイカす新人=BADASS ROOKIEを紹介する本企画。BMイチ押しの新世代ベーシストはコイツだ!

    歪みのバランスや低音をしっかり出すこと。

    ――最初に、瀬希さんがベースを始めたきっかけを教えてください。

     ベースを始めたきっかけはSLOTHREATに加入したことです。それまではずっとギターを弾いていて、ベースには触れたことはなかったのですが、SLOTHREATにベーシストとして誘われたことでベースに転向しました。

    ――なるほど。瀬希さんにとって初めてのバンドがSLOTHREATとのことですが、どういった経緯で加入されたのですか?

     もともと仲良くしていたギターの克哉に誘われて加入しました。ギターからベースへの転向は正直苦渋の決断ではあったのですが、悩みに悩んで考えた結果、加入を決断しました。

    ――SLOTHREATの特色として、ハードコア/メタルを基盤とした激しいラウド・サウンドが挙げられます。瀬希さん自身、そういった音楽がバック・ボーンにあるのでしょうか?

     そうですね。僕が音楽を始めたきっかけはNIGHTMAREなんですが、そこでラウド・ミュージックを知りました。そのあとKORNやスリップノット、キルスウィッチ・エンゲイジといったメタルコアやニューメタルなどの音楽も聴くようになっていきましたね。

    ――では、自身に影響を与えたと思うベーシストは?

     KORNのフィールディですね。彼のプレイを初めて観たとき、その音とプレイに衝撃を受けたのを覚えています。特に音作りでは彼の影響を受けていると思います。

    SLOTHREATのメンバー。
    左から、孝哉(g)、瀬希(b)、KAZ(vo)、SHINYA(d)、克哉(g)
    『THEMIS』
    各ストリーミングサービスにて配信中。
    CDは、SLOTHREAT公式通販サイト
    にて限定発売。

    ――SLOTHREATはどのように作曲をしているのでしょうか?

     基本的にはメイン・コンポーザーの克哉(g)がデモを作ってきて、そこからアレンジを重ねていく形で曲を作っています。

    ——ベース・ラインはどのようにして作っていますか?

     デモの段階でベース・ラインはしっかりと作られてはいるのですが、レコーディングの際に克哉とふたりで考えながら、部分的にフレーズを変えていくこともありますね。

    M2.「ILLUMINATE」Music Video

    ——今作『THEMIS』の1曲目「現人」のAメロは、ロング・サステインを意識した粘りあるプレイと、リフのようなメロディアスなフレーズが印象的です。フレージングなど意識した点はありますか?

     この曲のAメロ部分はスライド・インなどを使うことで、なめらかさを出せるように意識してプレイしました。

    ——「Face It」は2サビ直後、変拍子を用いた細かいブレイク・ダウンがあります。他楽器とリズムを合わせるために心がけたことはありますか?

     レコーディングでは、とにかくドラムとクリックをしっかりと聴きながらプレイすることを心がけましたね。

    ——「氷面鏡」のAメロ部分、ドラムとうまく噛み合った細かいスタッカートからの流れるようなフレーズが印象的です。どういったベース・ラインをイメージしましたか?

     この部分は最初に渡されたデモのままのベース・ラインなんですが、間にスライドを使ったフレーズからの流れが自分でもすごく気に入っています。

    ——同じく「氷面鏡」中盤のベースが前面に出てくる部分、強く歪んでいながらも芯のあるサウンドでカッコいいですね。

     ここではファズ・ギターとユニゾンしていることもあって、歪みのバランスや低音をしっかり出すことを意識しました。なので同じくピッキングの仕方にも意識して、ダウン・ピッキングで弾いています。

    ▼ 続きは次ページへ ▼