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【第16回】 指弾きの右手のフォーム3 指の動かし方  石村順の低音よろず相談所 〜Jun’s Bass Clinic〜

  • Text:Jun Ishimura

【第16回】指弾きの右手のフォーム3 指の動かし方

指弾きのフォームをどうしたらいいかって考えるとき、一番大事なのは、やはり指そのものの動きなんです。

◎講師:石村順
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BASS MAGAZINE Web『石村順の低音よろず相談所 ~Jun’s Bass Clinic~』。

第16回となる今回は“指弾きのフォームのチェック”の3回目、指の動きです。

 レッスンで“指先のどの辺を弦に当てていますか?”とよく聞かれます。指先の真ん中あたりか、親指側の横か、っていうことですね。

これについては、どこを当てるべきかという方向で考えるより、前々回(【第14回】手首曲げすぎ!? 指弾きの右手のフォーム)のビデオでやった“自然な手首の角度”を優先すべきで、そうすると結果的に弦に当たるのは指先の真ん中らへんになります。

 今度は、横から見た指の動き方の話です。アポヤンドとアルアイレ、指を動かす方向、指をどこから動かすか、という3つの側面があります。

 まずひとつめ、アポヤンドとアルアイレ

アポヤンド 弦を弾き終わった指を次の弦に当てて止めます。

アルアイレ 弦を弾き終わった指を次の弦に当てずに空中で止めます。

 指弾きをするベーシストのほとんどがアポヤンドをメインで使っているんじゃないかな。僕も数年前までは、コード弾き以外はアポヤンドだけで弾いていたけど、今は普通のフレーズでもアルペジオとアルアイレ半々か、アルアイレのほうがちょっと多い、ぐらいの割合で使っています。

 次にふたつめ、指を動かす方向。これは3種類あります。

1. ボディと並行に動く アポヤンドでもアルアイレでも使用。

2. ボディに斜めに向かって動く アポヤンドでだけ使用。

3. ボディから斜めに離れて動く アルアイレでだけ使用。

 

 そして3つめ、指をどこから動かすか。2種類あります。

1. 主に第三関節から動かす アポヤンドでもアルアイレでも使用。

2. 主に第二関節から動かす アポヤンドでもアルアイレでも使用。

どちらの場合も、その関節だけじゃなくてすべての関節も動く点に注意してください。

これらを組み合わせると、6種類の動きになります。

A. アポヤンド ボディと並行 主に第二関節から動かす(手首はあまり曲げない)

B. アポヤンド ボディと並行 主に第三関節から動かす(手首は自然に曲げる)。

C. アポヤンド ボディに向けて 主に第三関節から動かす(手首はあまり曲げない)。

D. アルアイレ ボディと並行 主に第二関節から動かす(手首はあまり曲げない)。

E. アルアイレ ボディから離れて 主に第二関節から動かす(手首はあまり曲げない)。

F. アルアイレ ボディと並行 主に第三関節から動かす(手首は自然に曲げる)。

僕は、これらをその時々で無意識に使い分けていますが、突き詰めると、“どういうサウンドを出したいのか”っていうことと、“体の仕組みに逆らわず自然体で弾くこと”、このふたつが大事なポイントだと思います。つまり、“ひとつのフォームが正解でほかは駄目”ってことじゃなく、いろんなフォームのなかから、その瞬間の状況に一番合ったフォームを選ぶのが大事ですね。皆さんもぜひ実際にいろいろ試して、自分に合ったフォームを探求してください。

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◎Profile
いしむらじゅん●元LOVE CIRCUS、元NEW PONTA BOX。日食なつこ、ポルノグラフィティ、東京エスムジカ、K、JUJU、すみれ、大江千里、松山千春、宇崎竜童、石川ひとみ、種ともこ、近藤房之助、豊永利行、Machico、紘毅、城南海、西田あい、つるの剛士、SUIKA、Le Velvets、葡萄畑など、多数のライブや録音に参加している。ロングセラー『ベーシストのリズム感向上メカニズム グルーヴを鍛える10のコンセプトとトレーニング』の著者。Aloha Bass Coachingではベース・レッスンのほか全楽器対象のリズム・レッスンを行なっている。

◎Information
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