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    どこでも弾ける!ペンタトニックを指板全体で使いこなす練習法【石村順の低音よろず相談所 〜Jun’s Bass Clinic〜】第145回

    • Text:Jun Ishimura

    “約3分”でベース上達にまつわるさまざまなトピックを解説するYouTube動画連動の連載『石村順の低音よろず相談所 〜Jun’s Bass Clinic〜』。第145回のテーマは、“ペンタトニックを指板全体で使いこなす練習法”です!

    ペンタトニック・スケール(以下、ペンタ)は5音のスケールで、メジャー・ペンタとマイナー・ペンタは多くのジャンルで多用されています。いろいろな7音スケールもペンタを土台に考えるとわかりやすかったりします。ということで、今回はペンタを指板のどこでも弾けるようになろう!というテーマです。

    例えばGメジャー・ペンタの場合、構成音はG-A-B-D-E、度数は1度-2度-3度-5度-6度です。ひとつのポジションで弾くと、4弦3フレットの1度の音(G)から1弦4フレットの3度(B)までカバーできます。


    指板上のシェイプはこうです。

    これがメジャー・ペンタの基本的なシェイプですが、これは知っている人も多いでしょう。

    では、開放弦からハイポジションまでネックを横方向に見るとメジャー・ペンタがどうなっているか見てみましょう。今回は、4弦と3弦の組み合わせで、4音をひとかたまりとして見ていきます。

    【ex.1】はメジャー・ペンタの最初の4音で、度数は1-2-3-5です。シェイプと度数をセットで覚えましょう。青い数字は運指の1例です(1=人差指、2=中指、3=薬指、4=小指)。

    【ex.2】は2音目からの4音で度数は2-3-5-6です。ポジションは右に移動しますが、ひとつ前のポジションのシェイプの右端がこのポジションのシェイプの左端になっているのがポイントです。これはこの先もすべてそうなっています。

    【ex.3】は3音目からの4音で度数は3-5-6-1、【ex.4】は4音目からの4音で度数は5-6-1-2 です。

    【ex.5】は5音目からの4音で度数は6-1-2-3です。

    【ex.6】は1音目からの4音で度数は1-2-3-5 です。つまり【ex.1】の1オクターヴ上ですね。

    同様に【ex.7】は【ex.2】の1オクターヴ上で、2音目からの4音で度数は2-3-5-6 です。これが、標準的な20フレットか21フレットのベースの場合は一番上のポジションです。

    ここまでは【ex.1】から始まって右方向(音が高い方)を見てきましたが、【ex.1】の左隣を見てみると開放弦を使えば4音弾けます。この【ex.8】は5音目からの4音で度数は6-1-2-3、つまり【ex.5】の1オクターヴ下です。

    では、これらを一番低い【ex.8】から一番高い【ex.7】までつなげて練習しましょう。

    ポジションが移動し続けるので最初のうちは難しいかもしれませんが、慣れてくるとそれぞれのポジションのシェイプのつながり方のパターンが見えてきます。これが、指板全体でペンタを把握する第一歩になるので、根気良く取り組んでください。石村順でした!

    ◎書籍版『石村順の低音よろず相談所』はこちらから!

    石村順
    ◎Profile
    いしむらじゅん●元LOVE CIRCUS、元NEW PONTA BOX。日食なつこ、ポルノグラフィティ、東京エスムジカ、K、JUJU、すみれ、大江千里、松山千春、宇崎竜童、石川ひとみ、種ともこ、近藤房之助、豊永利行、Machico、紘毅、城南海、西田あい、つるの剛士、SUIKA、Le Velvets、葡萄畑など、多数のライブや録音に参加している。ロングセラー『ベーシストのリズム感向上メカニズム グルーヴを鍛える10のコンセプトとトレーニング』の著者。Aloha Bass Coachingではベース・レッスンのほか全楽器対象のリズム・レッスンを行なっている。

    ◎Information
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