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REVIEW -『Doping Panda』DOPING PANDA

『Doping Panda』DOPING PANDA

10年分のダンス・ミュージックを現代解釈で迎合

 ここ10年の間でポピュラーになったダンス・ミュージックを、彼らなりの現代解釈で迎合していくリード曲①を筆頭に、懐古的な再結成ではないことを示す意欲作。必殺技である変幻自在のダンス・ビートはもちろん、ピアノで息抜きを与える⑥、肩肘張らない⑧など懐の広さも垣間見える。ざらついたギター・サウンドと人間味溢れるグルーヴが思いっきりロック・バンドしている②や爽快さ迸る④での、ぐいぐいと主旋律を引っ張るベースは心地よく、目眩く展開で魅せる⑤の淡々としているようで次々とフックを与えていくパッセージも気持ちよい。“待ってました”と思わず膝を打った⑦の炸裂するスラップにドーパン復活の熱量を体中に感じた。(冬将軍)

◎作品情報
『Doping Panda』
DOPING PANDA
gr8!records/SRCL-12062(通常盤)
発売中 ¥3,630 全10曲

参加ミュージシャン
【Taro Hojo(b)】Yutaka Furukawa(vo,g)、Hayato Beat(d)