NOTES

UP

REVIEW -『MIRROR』SCANDAL

『MIRROR』SCANDAL

ベースが鍵の多彩なロック感

 結成15周年を迎えたガールズ・バンドの通算10枚目のアルバム。現代的なダンス・ミュージック要素やクールなロック、ナチュラルなフォーキーさなど、多彩な面を見せるが、例えば、ベースが絶妙な音価調整で楽曲を揺らすダンス・チューン⑩をはじめ、量感のあるベース・サウンドがロック・バンド感を強調しているのがおもしろい。リズムレスの場面でもベースがスタッカートを入れることで躍動感を生んだりと、ベースのフレージングも巧み。大きなグリス感でボトムをたゆたって楽曲のスケール感を広げたり、使っているのはハイ・ポジションのほぼ1音ながらリズムの工夫で場面転換したりと、ベースが鍵になる場面が多数。(中村健吾)

◎作品情報
『MIRROR』
SCANDAL
her/VICL-65653(通常盤)
1/26 ¥3,300 全12曲

参加ミュージシャン
【TOMOMI(b)】HARUNA(vo,g)、MAMI(g)、RINA(d)