NOTES

UP

REVIEW -『ザ・ゼロット・ジーン』ジェスロ・タル

『ザ・ゼロット・ジーン』ジェスロ・タル

“みんなジェスロ・タルのこと知らないのか?”

 映画『アルマゲドン』に出てくるセリフ。高校のときジェスロ・タルを聴き狂った私にとってはこんなに共感できるセリフはありません。今作はそんなファンである私が聴いても“タルはやっぱり素敵だ!”と思わせてくれる、タルの歴史のなかで言うと『Songs from the Wood』のときのようなトラッド・フォーク色が濃く漂ってくる内容。個人的な意見ですが、おそらく圧倒的なリーダーであるイアン・アンダーソンの指揮のもと、ベースは決して主張せず、しかし丁寧な構築・演奏をしているように感じられ、いちベーシストとしては身の引き締まる思い。グループで長く演奏してきたベーシストこそがわかる良さ、と言えるかもしれません。(関根史織/Base Ball Bear)

◎作品情報
ザ・ゼロット・ジーン
ジェスロ・タル
ソニー/SICP-31514
1/28 ¥2,750 全12曲

参加ミュージシャン
【デイヴィッド・グーディア(b)】イアン・アンダーソン(fl,g,vo)、ジョー・パリッシュ・ジェームズ/フローリアン・オパーレ(g)、スコット・ハモンド(d)、ジョン・オハラ(k)