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REVIEW -『DIARY KEY』Base Ball Bear

『DIARY KEY』Base Ball Bear

リズム体が楽曲の形を作る3ピースの醍醐味

 結成20周年を迎えつつ、“3ピース・バンド”としては2作目となる本作。ドラムとベースだけでイントロからAメロを支えるアルバム冒頭に象徴されるように、リズム体で楽曲の形を力強く作り上げる3ピース・バンドの醍醐味であるソリッドで骨太なアンサンブルが気持ちいい。ベースは、腰に来る横揺れ感を操る②や、シンプルなビートにファンキーな躍動感を与える③を始めとした音価の扱い方も巧みだし、音域やポジションを変えながら楽曲を展開させる⑧、あえて高いポジションでのルート弾きで引っ張ってハッとさせる⑩、絶妙な浮遊感を醸し出して景色を変える⑪など、シンプルながらも効果的なアプローチが耳をひく。⑥でのメイン歌唱も○。(中村健吾)

◎作品情報
『DIARY KEY』
Base Ball Bear
ビクター/VICL-65575(通常盤)
10/27 通常盤 ¥3,300 全11曲

参加ミュージシャン
【関根史織(b)】小出祐介(vo,g)、堀之内大介(d)