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    Shop Report【池部楽器店ベースコレクション】

    • Photo:Takashi Yashima

    ベース・マガジン2022年11月号の特集『ベーシストのエフェクト・システム2022』では、“エフェクト・ボード”でのサウンド・システム構築を念頭に、プロ・ベーシストの実情やさまざまな製品を紹介している。特集内では、ベーシストにとっての基幹的エフェクターである“ペダル型プリアンプ”“歪み“コンプレッサー”について、合計15機種のエフェクターを紹介/試奏レビューした企画「プリアンプ! 歪み! コンプ! 基幹エフェクター探索旅」を展開し、好評を博している。同企画においてアドバイザー/指南役として登場してくれたのが、池部楽器店ベースコレクションで店長を務める岡崎健司氏だ。記事内では、その的確なコメントはもちろん、池部楽器店スタッフからも“激似!”と話題となったイラストでの登場ということもあり、岡崎氏ならびに池部楽器店ベースコレクションに興味が湧いたという人も多いのでは? ということで、改めて池部楽器店ベースコレクションを訪問し、同店お薦めの製品をチェックした。

    希少な限定モデルが並ぶ、国内屈指のハイエンド・ベース専門店

    2022年に15周年を迎えた池部楽器店ベースコレクションは、東京・渋谷駅から徒歩3分ほどの好立地に位置し、“ベーコレ”の愛称で親しまれるプロ・ベーシスト御用達のベース専門店だ。同じく渋谷には2021年にオープンした、池部楽器の“旗艦店”でもある大型ショップ“IKEBE SHIBUYA(通称:イケシブ)”も存在し、3階にはベース専門店、グランディベース東京も店舗を構えているが、グランディとベーコレではコンセプトのほか取り扱い製品に明確な違いがある。初心者〜上級者といった幅広いプレイヤーをターゲットとし、大手メジャー・ブランドの製品を中心に取り扱うグランディに対し、ベーコレでは店長・岡崎健司氏自らがオーダー/選定した、希少価値の高い“ワンオフもの”を中心とした良質なベースが並び、目の肥えた玄人プレイヤーたちから根強い支持を獲得している。

    2007年のオープン当初から店舗を牽引する岡崎店長はベーコレについてこう語る。“先代の社長から店を任され、商品のラインナップはもちろん、店の内装なども相談しながら一から作り上げたお店です。主にハンドメイドの高価格帯を中心に、良質かつ、その楽器でなくては出せない音や独自の魅力を持ったベースや、それにマッチした周辺機器を扱うセレクトショップになります。だいぶマニアックな部類の製品ラインナップにはなりますが、楽器としての純粋な価値と品質は、開店以来ずっと守ってきている部分。自分たちにしかできないお店、ほかとはひと味違うお店作りを目指しています”。

    グッと来るようなハイ・クオリティの楽器を探し求める玄人プレイヤーはもちろん、ハイエンドな楽器に興味を持ち始めた若いプレイヤーも、ぜひ一度お店に足を運んでみてほしい。

    池部楽器店ベースコレクション店長
    岡崎健司

    店内を拝見!

    店内中央で存在感を放つ大型の円卓には、時期やイベントごとに注目のモデルが並ぶ。取材時には、10月2日まで“STR Guitars特別展示フェア”が行なわれていたこともあり、希少材を用いたショップ・オーダーの同TEシリーズなどが並んでいた。
    入り口から見て左壁には、近年特に注目を集めるディングウォールやドイツ工場で生産された“最新サドウスキー”のほか、Sugiやフリーダム カスタムギターリサーチといった国産ブランドのショップ・オーダー・モデルがラインナップ。
    正面奥の壁にはF-bassやMiura Guitars U.S.A.といった海外製のハイエンド・ブランドをはじめ、RITTERやフォデラのシングル・カット・モデルやフレットレス・モデルといった、通を唸らせる希少価値の高いモデルが並ぶ。
    右壁にはフェンダー・カスタムショップのほか、Alleva-Coppolo、アーニーボール・ミュージックマンのスティングレイといった人気モデルのほか、BAGENDやVanderkleyといったハイエンド・ベース・アンプが並んでいる。
    店内入ってすぐ左側のガラス・ケースには、エフェクター類やDIが並んでおり、ダークグラスエレクトロニクスをはじめとした定番製品はもちろん、当店限定のオーダー・モデルもラインナップしている。
    フロア後方には弦やシールド・ケーブルがラインナップ。“特に弦に関しては、楽器との相性によっては楽器そのものの評価が大きく変わることさえあります”と岡崎氏。ベストな弦が見つかるよう、スタッフが相談に乗ってくれるそうだ。

    Pick up GEAR

    ここからは店長・岡崎健司氏が特にお薦めするイチオシの商品をご紹介!

    Bass

    RITTER
    R8-Singlecut Concept/Carbon Racecar
    RITTERらしさ溢れる、芸術的なデザインのショップ・オーダー・モデル。エボニーの指板以外はカーボンで覆われており、コントロール類などはボディ背面に配置されている。“近未来的なルックスとウッディなフレットレス・サウンドのマッチングがクールです(岡崎)”。

    【デジマート製品ページ】
    Sadowsky CustomShop
    24-Fret Single Cut Bass Fretless 5-String(Brazilian Rosewood Top)
    2020年に生産拠点をドイツへと移して以降のサドウスキーにおけるトップ・モデルで、ボディはハカランダ・トップのオクメ・バックだ。“オクメ材とフレットレスの相性が抜群で、エアー感がありつつしっかり音の芯も前に出る感じで、出音が素晴らしいです(岡崎)”。

    【デジマート製品ページ】
    Sugi
    NB5C EM/ALD2P/AQM(Birthstone series 2022/Aquamarine)
    国産ブランドSugiの、誕生石をモチーフとした限定生産のシリーズ・モデルで、本器は3月の誕生石“アクアマリン”をモチーフとしている。木材やボディのカラーリングの選定は、同社代表の杉本眞氏によるもので、ヘッド部に埋め込まれたイミテーション・ストーンが光り輝いている。

    【デジマート製品ページ】

    Effects

    FRACTAL AUDIO SYSTEMS
    FM3 for BASS

    Fractal Audio Japan公式の“FASコンシェルジュ”に認定されている岡崎店長(ベース部門では国内唯一)。現在、地道に本機の啓蒙活動を行なっている最中とのこと。11月13日(日)14:00〜イケシブにて、岡崎店長と川崎哲平による本機の徹底解説イベントが開催される。

    【池部楽器製品ページ】
    Shin’s Music
    Bass Master PRO+(Gold Flame)
    根強い人気を博しているShin’s MusicのBass Masterプリアンプの当店オーダー仕様。本機はピノ・パラディーノのために製作された特別仕様のBass Master Preamp“PRO”と同様のトーン・アレンジを施しつつ、ゲインをアップさせた“PRO+(プラス)”モデルとなる。

    【デジマート製品ページ】
    TRIAL
    BS-3S/Stage Input Selector II
    ステージで活躍するベーシストのために企画/デザインされた、当店オリジナルのTRIAL製のインプット・セレクター。パッシヴ/アクティヴ、エレキ・ベース/アップライトなど、出力の異なる2本の楽器を持ち替える際に効果的な、音量調節機能を備えている。

    【デジマート製品ページ】
    Shin’s Music
    Baby Perfect Volume(HYBRID BASS)

    Shin’s Musicの人気ヴォリューム・ペダル“PERFECT VOLUME”を、ベーシストのためにアレンジした当店の別注モデル。ポットのカーブや配線材のほか、ロー・インピー過ぎない“Active”モードの設定など、ベースとの相性や使い勝手を考慮した仕様となっている。

    【池部楽器製品ページ】

    ▼池部楽器店ベースコレクションのデジマート在庫一覧▼

    ◎Information
    池部楽器店ベースコレクション
    住所:〒150-0031 東京都渋谷区桜丘町16-12 桜丘フロントビル 5F
    営業時間:11:00~20:00 定休日/木曜・元旦
    お問い合わせ:☎︎03-5428-5094 ✉️bass_collection@ikebe.co.jp

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    【お知らせ】
    発売中のベース・マガジン2022年11月号では、岡崎氏がアドバイザー兼指南役として登場する「プリアンプ! 歪み! コンプ! 基幹エフェクター探索旅」を掲載しています。“ペダル型プリアンプ”“歪み“コンプレッサー”の各カテゴリーより、合計15機種の注目モデルを紹介/試奏レビューするプレイヤー必見の内容となっています。

    また同号では、特集『ベーシストのエフェクト・システム2022』を84ページという大ヴォリュームで掲載! プロ・ベーシストのエフェクト・ボードや人気プリアンプのセッティングの紹介のほか、エンヴェロプ・フィルター、マルチ・エフェクターの最新事情、エフェクト・ボードを組む際の注意点など、ベーシストにとってのエフェクターを大検証しています。

    そのほか、23年ぶりとなる新譜大教典『BLOODIEST』を発布した聖飢魔Ⅱのゼノン石川和尚の特集、テクニカルなスラップ・フレーズの作り方にフォーカスした奏法特集『スラップ・フレーズ魔改造の手順』など、さまざまな記事を掲載しています。ぜひチェックしてみてください!