高品位EQペダルの決定版“ParaEQ”がリニューアル！

2008年、スティーブ・ブラッグを中心とするカナダの天才技術者チームが創設したエフェクター・ブランド、Empress Effects。スタジオ・レベルの高品位な音質と多彩な機能を兼ね備えたパラメトリック・イコライザー・ペダルとして、ギタリスト／ベーシスト問わず人気を博し、同社製品における国内最多販売台数を記録するも生産終了となっていた“ParaEQ”が、新たに“MKII”、“MKII Deluxe”としてリニューアルして登場した。

両機ともにオリジナルParaEQの魅力はそのままにコンパクト・サイズ化され、よりボードに組み込みやすい筐体サイズに変更されている。ロー・ノイズかつ楽器本来のサウンドを一切損なうことのない的確なイコライジングは、楽器を選ばず多彩な用途で効果を発揮するだろう。両機共通で各ツマミの周波数帯域は、“low freq”が35Hz～500Hz、“mid freq”が250Hz～5kHz、“high freq”が1kHz～20kHzとなっており、±15dBの範囲でブースト／カットが可能。またQ（帯域幅）はそれぞれミニ・スイッチで3タイプから選択できる。加えて0db～30dBを無段階で増幅できるクリーン・ブースト機能を有したブースト・スイッチも搭載しているため、音質ロスを感じさせないハイ・レベルでのレベル・ブーストを実現する。ミッド周辺の周波数を強調したミッド・ブースターや、同じくトレブル・ブースターのような使用方法が想定できるだろう。

“MKII”の上位機種にあたる“MKII Deluxe”は、“MKII”の機能を踏襲しつつブラッシュアップ。本機のQコントロールにはツマミによる連続可変式が採用されている。またノブで設定した10Hz～330Hzのカットオフ周波数以下を12dB／オクターヴで減衰させるハイパス・フィルター、同じく1.5kHz～22kHz以上の周波数を12dB／オクターヴで減衰させるローパス・フィルターといったフィルター・セクションを追加装備するほか、特定の帯域をブースト／アッテネートするハイ／ロー・トーン・コントロール（シェルビング・フィルター）を備え、さらに深いトーン・シェイピングを実現する。また両機ともに、ペダル内部で電圧を28Vまで昇圧させて動作するため、不要なクリッピングが一切ない、クリーンかつレコーディング機器にも匹敵するヘッドルームと108dBものSN比を持ち合わせている。

価格は“MKII”が44,000円（税込）、“MKII Deluxe”が57,200円（税込）で、2022年12月12日より全世界同時の出荷開始となる。2010年代を代表する高品位パラメトリック・イコライザー・ペダルの進化をぜひ体感してほしい。