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    【会員限定】細野悠太(シャッポ/CHO CO PA CO CHO CO QUIN QUIN)が愛用するSandberg製メイン・ベースとエフェクター・ボード

    • Text:Shutaro Tsujimoto (Bass Magazine Web)
    • Photo : Yoshika Horita

    本記事では、細野悠太(シャッポ/CHO CO PA CO CHO CO QUIN QUINの使用ベースとエフェクター・ボードをご紹介する。

    細野悠太がベースとの出会いやシャッポの1stアルバム『a one & a two』の制作背景を語るインタビューはこちらから。

    細野悠太(シャッポ)
    細野悠太

    California II VT4

    ドイツのブランド 、Sandberg製のアクティヴ・ベース、California II VT4。左利き用かつ独特なカラーリングの個体で、細野が18歳のときに購入した一本。左利き用の選択肢が少ないなか、“軽くて、木目が見えるもの”を条件に探していたところ、出会ったのが本器だったという。

    ピックアップはPJのレイアウトで、アクティヴ・サーキットを搭載しているが、基本的にはパッシヴ・モードで使用。ラウンド・ワウンド弦を張り、トーンは常に半分程度まで絞った状態が基準とのことだ。本作『a one & a two』をはじめ、近年のライヴやレコーディングも、ほぼこの1本で完結している。

    福原音(シャッポ)いわく、“(Acme Audio製)Motown D.I.を通した段階で、すでに音が太い”。加えて、“悠太くんはミックスの段階で、ベースの音をかなり作り込んでいる。音価や間合いにかなり厳しく、そのあたりがEQやちょっとした歪み具合で変わるため、そこはすごく細かく気を遣っている印象がある。そんなところまでよく聴いているなといつも驚かされています“とのこと。

    Pedal Board

    細野悠太のエフェクター・ボード

    ライヴ用エフェクター・ボード。右から順に、コルグ製Pitchblack(チューナー)、ボス製CS-3(コンプレッサー)、同製OC-2(オクターバー)、MXR製Bass Envelope Filter(エンヴェロープ・フィルター)、そしてAnalog Alien製Alien Bass Station(ファズ)。

    もともとはエフェクターを使わないタイプだったが、2022年にピノ・パラディーノ&ブレイク・ミルズの来日公演に行った際、ピノの足下にAlien Bass Stationが置かれているのを目撃し、購入を決意した。今作で聴ける歪みはすべてこのペダルによるもので、とくに「ATOH」ではピノの同プロジェクトでのサウンドを参照している。

    ボスのCS-3は“これをかけると、90年代ハウスやダフト・パンクのような、えげつないコンプの打ち込みベースになる”と語っており、ライヴでは「コンボ!!!!!!!!!!」のディスコ・パートで本機が活躍している。またOC-2はベースのオクターヴ下を加える用途で、MXRのBass Envelope Filterは、サンダーキャット「Them Changes」的な効果を狙うときに活用される。

    シャッポ
    シャッポ
    左から、福原音(g, etc)、細野悠太(b, etc.)。

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    ◎Profile
    細野悠太●2000年生まれ、東京都出身。大学在学中に福原音と出会い、2019年にインスト・バンド、シャッポを結成。同年10月には祖父・細野晴臣の音楽活動50周年イベントでステージに立ち、その経験がバンド結成の大きな契機となった。2023年にデビュー・シングル「ふきだし」、2025年4月23日に1stアルバム『a one & a two』を発表。また、幼馴染と結成した3人組ユニットCHO CO PA CO CHO CO QUIN QUINとしても活動し、2023年に1stアルバム『tradition』をリリース。多面的な音楽活動を展開している。

    ◎Information
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