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    AriaProIIの最新モデル“RSB-800” “RSB-700WP”を長島涼平が試奏!「真剣に始めたい人に最適なエントリー・モデル」

    • Photo:Chika Suzuki
    • Text:Makoto Kawabe

    総評

    試奏を終えた長島に最新RSBシリーズの実力を総括してもらった。

    長島涼平(フレンズ) AriaProII

    これから楽器を真剣に始めたい人にとっては、最適なエントリー・モデルになる。

     AriaProIIの楽器は、エレクトリック・アップライト・ベース(SWB-03SHX)を使っていて、すごく重宝しているんです。あの楽器はいろいろなロック・バンドのアコースティック編成を救ってきた名器だと思います(笑)。まわりにも持っているベーシストが多いんです。

     今回試奏したRSB-800とRSB-700WPは、持ったときのバランスが良くて形状自体も好きですし、弾き心地もほかのメーカーの高級なモデルとそれほど大差ないように感じます。どちらかというとRSB-800のほうがエフェクターのノリが良さそうだし、最近の打ち込みが強い系の音楽に合いそうですけど……今、自分が選ぶならRSB-700WPのほうが好きな音色かな。“素の音”がウォームなほうが使いやすい気がしていて。あんまりエフェクターとかデジタルとかの要素が強い音色よりも、素の音が出ているほうが好みではあるんですけど、今はバンドとしてのベースじゃない音色を求められることも多いですからねぇ……。

     それにしてもRSBシリーズの価格にはびっくりしちゃいました。自分が学生だった頃に買った同価格帯のベースよりも、断然完成度が高い気がします。ネックを握った感じとか、エッジの仕上げとか、そういう細かい面でも価格帯を感じさせない仕上がりなんですよ。だから国産のRSBというか、カスタムショップ製のRSBとかが出たらぜひ弾いてみたいなぁ。

     RSB-800とRSB-700WPはこれから楽器を真剣に始めたい人や、若い人にとっては最適なエントリー・モデルになるんじゃないでしょうか? “とにかく楽器を持ってみよう”っていうタイプの人はそもそもこの価格帯の楽器に手を伸ばさなくてもいいかもしれないけど、RSB-800やRSB-700WPを持っておけば、とりあえずどんなバンドにも対応できそうな気がします。これからベースを始める人にとっては、ある程度クオリティが担保された楽器でありながら価格は高すぎないし、もうすでにベースを弾いている人にとっても2本目の楽器として持っていてもバリエーションとして活用できるだろうし。RSB-800とRSB-700WPは、いろいろな人にとっての“ちょうどいい楽器”になる気がしますね。

    ◎Profile
    ながしま・りょうへい●1984年5月18日生まれ、埼玉県出身。2005年にthe telephonesを結成し、2009年にメジャー・デビュー。2011年12月にさいたまスーパーアリーナ公演、2015年5月に日本武道館公演を成功させるなどダンサブルなロック・サウンドで人気を集めるも、長島は2023年5月にバンドを脱退。一方、2015年6月にはフレンズを結成し、2024年2月に3rdフル・アルバム『ユートピアン』をリリースするなど、精力的に活動を展開。またバンド活動と並行し、数多くのアーティストのサポートなども行なっている。

    ◎Information
    フレンズ Official HP X Instagram YouTube
    長島涼平 X Instagram

    ベース・マガジン2025年2月号

    本記事はベース・マガジン2025年2月号(Winter)の特集記事をもとに再構成したものです。

    同号の表紙企画は、偉大なるベーシストをランキング形式で紹介する『THE GREATEST BASSISTS 100』。プロ・ベーシストを中心とした方々へのアンケートと、Xで行なった“偉大なベーシスト”企画でのポスト数をもとに、洋邦を問わない偉大なベーシスト100人を選出。選出者によるそのベーシストの魅力を紹介するとともに、足跡や功績を解説していきます。

    その他、注目の最新機材の解説やベーシスト・インタビューなど、さまざまな記事を掲載しています。ぜひチェックしてみてください!