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日米の気鋭ジャズ・ベーシストが愛する次世代ベース・ブランド ー Collectera & Nishgaki Guitars
Lineup Model【Nishgaki Guitars】
ルシアーのこだわりが細部にまで表現されたNishgaki Guitarsのラインナップより、2モデルを紹介する。
TEMPESTA – Ryo Miyachi Model
鮮やかな和材が映えるハイC仕様の5弦モデル


【Sepcifications】●ボディ:国産トチ(トップ)、アルダー(センター)、フレイム・メイプル(バック)●ネック:ハード・メイプル+フレイム・メイプル(3P)●指板:アフリカン・ブラックウッド●ヘッド板:カエデ●スケール:34インチ●フレット数:24●ピックアップ:ノードストランド製ビッグシングル×2●コントロール:ヴォリューム、バランサー、トーン●ペグ:ゴトー製GB350●ブリッジ:ヒップショット製スタイルB●カラー:インディゴ+ナチュラル●価格:問い合わせ
Nishgaki Guitars唯一のベース・モデルである“TEMPESTA”。もともとホロウ構造のギターを製作していた西垣が、“チェロを弓で弾いたような音が出せる楽器”というコンセプトで開発したモデルだ。本器は宮地のために設計されたハイC弦を張った5弦仕様の1本。ボディ・バックとトップから浮かせた状態でホロウ構造のセンター・ブロックが仕込まれており、トップ材はトチ、サイドがアルダーでバックがメイプル、ネックは3ピースのメイプルで24フレット仕様、指板はアフリカン・ブラックウッドという構成。ピックアップにノードストランド製Big Singleをマウントしたパッシヴ・タイプだ。基本スペックは通常のTEMPESTAと同様だが、宮地のピッキング・タッチや音の飛び方に合わせ、各部の強度バランスが調整されている。



◎Comment
【宮地】僕のシグネイチャー・モデルということでハイC弦が張られているのですが、音の伸び方がピアノっぽいというか、すごく気持ち良くて柔らかいトーンなんですよ。コードを弾いたり、メロディアスなプレイをしたくなります。ウォーキング・フレーズを弾いても的確に音粒が鳴ってくれるので、ジャズっぽいプレイにも向いています。ネックはわりと厚みがあってしっかりとした弾き心地があるんですけど、グリップの形状が良いので弾きやすいですね。
【西垣】TEMPESTAはパッシヴ仕様で、演奏者が指先で音色をコントロールして楽しめるようなモデルとなっています。このモデルは宮地君のためのセッティングで、彼は弦高が低くてピッキングも繊細なので、そのセットアップに耐えられるよう、反応の良さを重視して細かくバランス調整しています。ボディは藍染めしたあとにシェラックでコーティングしていて、シェラックは塗装膜がとても薄いので、木が鳴っているニュアンスを出しやすいのが特徴。ノードストランドのピックアップと合わせ、楽器の音を的確に再現してくれます。
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TEMPESTA Fretless
弾き手の発想を駆り立てる究極のフレットレス・ベース


【Sepcifications】●ボディ:木曽ヒノキ(トップ)、ホンジュラス・マホガニー(サイド)、フレイム・メイプル(バック)●ネック:ハード・メイプル+フレイム・メイプル(3P)●指板:アフリカン・ブラックウッド●ヘッド板:ヨシノスギ●スケール:34インチ●フレット数:24●ピックアップ:ノードストランド製ビッグシングル×2●コントロール:ヴォリューム、バランサー、トーン●ペグ:ゴトー製GB350●ブリッジ:ヒップショット製スタイルB●カラー:オーガニック・テクスチャー●価格:問い合わせ
TEMPESTAのフレットレス・モデルで、こちらはローB弦を張った5弦仕様。西垣がイメージするTEMPESTAの設計コンセプトである“チェロの低音”にもっとも近いとされる1本だ。ボディ・トップには国産材である木曽ヒノキを使用。ボディ・サイドはマホガニーでバックがメイプル、ネックは3ピース・メイプルで、スルー・ネックの24フレット仕様、指板はアフリカン・ブラックウッドという構成だ。ヴァイオリンやチェロなどのクラシック楽器を彷彿させる茶系のカラーリングが美しいが、これは日本の伝統技法である漆の上にシェラックを塗り重ねているとのこと。ピックアップは同じくノードストランド製Big Singleを搭載し、使い勝手に優れたパッシヴ・サーキットを組み合わせることでピッキング・タッチを如実に再現する。



◎Comment
【宮地】狙えばジャコ(パストリアス)っぽいフレットレス・サウンドもいけますけど、ホロウ・ボディなのでもっとエアー感のあるサウンド傾向ですね。こちらもサステインが豊かなので、ついついロング・トーンを弾きたくなります。音の減衰の仕方も含めて美しさを感じます。ネックは僕のモデルのTEMPESTAよりも太いみたいですが、弾き手としてはあまり変わらない印象です。しっかりとした握り心地があって、誰にでも弾きやすいと感じられるフレットレスですね。
【西垣】チェロのサウンドを目指したTEMPESTAのなかでも、もっとも自分の理想に近いモデルです。TEMPESTAはボディ内に浮かせる状態でセンター・ブロックを入れているのですが、発想的にはスルー・ネックのギターに近い構造で、それをフルアコ構造で増幅しているようなイメージですね。こちらはボディに漆を塗ってからシェラック塗装をしていて、漆を塗ると硬化が発生し、木の表面が少し固くなって反応が良くなります。ボディ・トップには柔らかくて粘りがある木曽ヒノキを使っていて、温かく甘いサウンドが特徴の一本です。
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