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DIボックス 6モデル徹底検証【IKUO × Hiro(STUDIO PRISONER)】
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- Photo:Hiroki Obara
- Equipments Explanation:Makoto Kawabe
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WARM AUDIO
DIRECT BOX ACTIVE
CINEMAGトランスが奏でる極上のアメリカン・サウンド
【Specifications】●電源:48Vファンタム電源、9V乾電池×2●周波数特性:10Hz〜90kHz(±0.5dB)●外形寸法:127(W)×135(D)×46(H)mm●重量:0.65kg●価格:29,800円
音色や音質に定評のあるCINEMAG(アメリカ)製カスタム・トランスをはじめ、金メッキされた基板やハイ・グレードなパーツなどで構成されたアクティヴDI。アクティヴ/パッシヴ・スイッチを切り替えることで内部の電子回路をバイパスし、トランスのみを機能させたパッシヴDIとしても活用可能だ。アクティヴDI時の出力レベルは音色の聴き比べがしやすいようにパッシヴDI時と同等レベルに抑えられている。入力インピーダンスは1MΩ、出力インピーダンスは600Ωで、-3dB~-30dBの連続可変が可能なパッドを搭載。厚みのあるアルミニウム製の頑丈な筐体で、電源供給方式は+48Vファンタム電源か9V電池2個を選択可能だ。
サウンド・チェック音源
Talk Session
ドラムと合わさっても埋もれずにパンチのある音色に聴こえる(Hiro)
Hiro ゲインが低めなのでマイクプリでかなり稼いでいますけど、パッシヴ・モードはけっこう乾いた音色ですね。有機的なダイナミクスがあります。一方、アクティヴ・モードにすると特有のカチッとした感じが出て元気になりますね。
IKUO やや腰高ですけど明るい感じですね。カラッとしています。
Hiro 抜け感は今日比較したDIのなかでもトップ・クラスですね。ローもちゃんとあります。パキパキしていて、乾いていて、明瞭で……“アメリカン・サウンド”って感じかな? プレゼンス感が良くて、わかりやすい個性がありますね。過去のトランス出力のDIには、イナたくなったり音が遅くなったりという弱点がある機種もありましたけど、そういうのはまったく感じないです。押し出しがあって攻撃的とも言えるかな?
IKUO ダイナミクスも比較的強く感じますね。本来の音色に近いとも言える。
Hiro ローを感じる位置が少し高めで、キックの100Hzとかスネアの200Hzとか、そのあたりにパワー感がありますね。だからドラムと合わさっても埋もれずにパンチのある音色に聴こえると思います。
IKUO カラッとしたロック・サウンドとかに向いてそうですね。あとスピード感のある楽曲とかにも。apiのマイクプリとの相性も良さそうですね。ただゲインが低い分だけ、S/Nが大丈夫なのかが気になります。
Hiro 確かに。環境に左右される面はあるかもしれないですね。でも今のところノイズは気にならないですよ。
IKUO 音のキャラクター的に、ローBの帯域を生かすような、レンジの広いアレンジに合うかは気になりましたけど、やっぱりそこは現代のDIという感じで、多弦でも全然問題ないですね。
Hiro キックとかと一体化したとき、よりハイがバキッと出てきますし、ミックスで攻撃力が残るのはけっこうなアドバンテージになると思います。とてもキャラが明確で、確実に色が付くDIだと思いますし、そういう方向性を求める人にはオススメです。小口径のモニター・スピーカーやヘッドフォンだけでミックスしている人でも抜けて聴こえるでしょうし、単純に音が良くなったと思えると思います。極端な話、スマホとかで再生してもキャラが際立って聴こえるDIだと思います。
IKUO そういう意味でも、この個性を使いこなせれば大きな武器になると思いますね。
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