プランのご案内
  • UP

    Limetone Audio JACKAL MIDNIGHT ADD CBF×山田貴洋 (ASIAN KUNG-FU GENERATION)

    • Product Description:Daisuke Ito
    • Photo:Chika Suzuki

    Maker Interview
    今西勇仁(Limetone Audio代表)

    Limetone Audioを主宰する今西勇仁氏に、本機に関してのインタビューを実施。
    ペダルに込められた思いを聞いた。

    いろいろなジャンルで活用できる唯一無二のドライブ・ペダルに仕上がった。

    ━━JACKAL MIDNIGHTは、巷に溢れる一般的なプリアンプ/ドライブ・ペダルとは一線を画した、ドライブとプリアンプの2モードを“ミニ・スイッチで分ける”という仕様が特徴的だと思います。このような仕様とした狙いとは?

     本機のもとになった“JACKAL”がplexiモードというローゲイン・モードを備えており、それと似たようなことができないかと考えたとき、“プリアンプのような使い方ができるモードに切り替えられるとおもしろいし実用的かな!?”と思い実装しました。それぞれのモードでベストなツマミ位置は異なるため、フット・スイッチでの切り替えではなく、あえてプッシュ・スイッチでの切り替えとしています。

    ━━JACKAL MIDNIGHTはかなり過激な部分まで歪みます。ベースの歪みは好みが分かれやすく、メーカーとしても判断の難しい部分だと思いますが、どのような歪み感をイメージしたのでしょう?

     もとになっているJACKALが超ハイゲイン・ペダルであり、その回路を踏襲しているためこちらもハイゲインまで歪ませることができます。ベースの場合、正直ここまで歪まなくても良いだろうとも思いますが、そのあたりは本機をギタリストの方々が使った場合のことも想定して設計しているんです。具体的にはビリー・シーンのようなベース・プレイ、サウンドをイメージして設計しました。

    ━━3バンドEQの効きが非常に良いと感じます。これらの設定帯域としてはどのようなものをイメージしましたか?

     具体的なアンプやペダルをイメージしたということではないのですが、歪んでも音抜けが良く、歪んだときに目立ってほしい帯域が調整できるよう設計しました。また、“変態なサウンド”みたいなものも、狙おうと思えば狙えるようにしています。それくらいのほうが個性的な音作りができて楽しいかなと思います。もちろん、王道サウンドもバッチリ作れますよ!

    ━━brightスイッチは、いい意味で“微妙なハイのニュアンス”を持ち上げる有効なスイッチだと思いました。このスイッチを装備した理由と、有効な使い方とは?

     こちらももとのJACKALではbiteモードのスイッチがあった場所なので、代わりに何か入れたいな、何を入れようかなというところからのスタートでした。brightスイッチにした理由は、アンサンブル内で音の抜けが悪いときワンタッチで改善できるような、そんな機能にしたいと思い、ベーシストの皆さんにも馴染みのあるbrightスイッチでそれを実現したんです。ベース・アンプのハイがキツいときはオフ、ハイをしっかり前に出したいときにはオンで、ぜひ皆さんの感覚で選択していただければと思います。

    ━━JACKAL MIDNIGHTの時点でかなり完成度の高いドライブ/プリアンプ・ペダルだと感じましたが、KarDiaNが開発したADD CBFを加えることになった経緯を教えてもらえますか?

     JACKAL MIDNIGHTは歪ませても弦へのタッチ感や音の和音感が損なわれないように設計していますので、正直、原音のブレンドはいらないんです。ただ、原音のロー感がちょい足しできるようになると、さらにいい音が作れたり、音作りの幅が広がるなと感じたため、ADD CBFを公式採用することにしました。自前でブレンド回路を開発しても良かったのですが、ADD CBFという規格が市場に浸透すると今後おもしろいことが起こるかもしれないというワクワク感もあり、ビルダーとしての同期でもあるKarDiaNの北田駿一氏が設計したADD CBFを使わせてもらいました。デザインがLimetone Audio専用の仕様なのもポイントですね。

    ━━もともとJACKAL MIDNIGHTにはドライとウェットを調整するブレンドが付いていませんが、ADD CBF版ではブレンドが実装されました。一気にペダルとしての機能が拡張された部分だと思います。

     前述のとおり、“ロー感を自由にコントロールできるようにしたい!”という狙いですね。もちろんドライ・ミックスという観点に主眼を置いた活用も可能です。

    ━━ADD CBFを加えることで、主にクリーン側の機能が拡充されました。ADD CBFを搭載したことで、どのようなペダルに進化したと考えますか?

     もともとのJACKAL MIDNIGHTの良さはそのままに、さらに音作りの幅が広がったと感じます。これまで以上に楽器本体やプレイヤーの良さを尊重しつつ、いろいろなジャンルの音楽で活用いただける唯一無二のドライブ・ペダルに仕上がったのではないかと思っています!

    ━━最後に、JACKAL MIDNIGHT ADD CBFは、どのようなプレイヤーにオススメのペダルだと考えますか?

     ベースの音にハリや存在感を出したい、現状の音に何か物足りなさを感じ、そこを改善したいという原音重視の方、“ガンガン歪ませたベース・プレイをしたい、目立ちたいんだ! それでいてバンド・アンサンブルともなじませたい!”という思いを持つ方など、本当にさまざまなプレイヤーの方にご活用いただけると思います。楽器や音楽を楽しみたいと思ってくださっている方に使っていただけると嬉しいですね。   

    製品に関する問い合わせは、Limetone Audio(✉️ limetoneaudio@gmail.com)まで。
    https://limetoneaudio.com/