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【ファームウェア・アップデートで進化】Line 6 Helix

フロア・タイプの最高位マルチ・プロセッサーが
ファームウェア・アップデートでさらに進化

モデリング・テクノロジーのパイオニアとして現代の音楽シーンに大きな影響を与え続けているLine 6。同社を代表するマルチ・プロセッサーであるHelixシリーズが、2022年11月に大型のファームウェア・アップデートを実施し、その性能を格段に飛躍させた。デジマート・マガジンでの連載『HELIXの達人』第20回ではベーシストのわかざえもんが登場し、自身のHelix Floor活用法とアップデートされたHelix 3.50ファームウェアについて語った動画記事を公開しているが、ここでは改めて、ベーシストにとってのHelix Floorの魅力と、今回のファームウェア・アップデートの内容を見ていこう。

わかざえもん 〜宅録からライブまで、表現の幅を広げるためのLine 6 Helix Floor【デジマート・マガジン連載・HELIXの達人】

デジマート・マガジンの記事はこちら

Line 6 Helix Floor

Helix Floor

Specifications
●アンプ数:93 ●エフェクト数:266 ●キャビネット数:65 マイク数:12(※ファームウェアv3.50の場合でベース・キャビネット用) ●液晶:6.2インチ ●コントロール:プリセット、セーブ、メニュー、ホーム、アンプ、ジョイ・スティック、バイパス、アクション、ページ、ノブ×6、ボリューム、ヘッドフォン・ボリューム、フット・スイッチ×12、エクスプレッション・ペダル、パワー・スイッチ、グランド/リフト・スイッチ ●入出力端子:EXP2、同3、EXTアンプ、CV/エクスプレッション・アウト、ギター・イン、AUXイン、MICイン、センド/リターン×4、XLRアウト×2、1/4インチ・アウト×2、ヘッドフォン・アウト、VARIAXインプット、MIDIイン、MIDIアウト/スルー、S/PDIFイン/アウト、AES/EBU-L6 LINKアウト、USB、ACイン ●電源:電源ユニット内蔵 ●外形寸法:560(W)×301(D)×92(H)mm ●重量:6.6kg●価格:オープンプライス

 最新テクノロジーとこれまでLine 6が培ってきたノウハウをすべて投入した“最高のギター・プロセッサー”を実現するべく、6年にも及ぶ開発期間を経て2015年にリリースされたHelixシリーズ。現在までにHelix/HXファミリーを合わせてフロア・タイプ5種とラック型、プラグインをラインナップしているが、なかでも宅録/ライヴといったシチュエーションを問わず人気を呼んでいるのが、フラッグシップとなるフロア・タイプのHelix Floorだ。

 自然な倍音やコンプレッション感など、名機と言われるアンプやエフェクター独特の特性を余すことなく再現した、パワフルなデュアルDSPパワーによるHXモデリング・サウンドの高いクオリティはもちろん、個別のエフェクトをオン/オフする“ストンプ・モード”や、ひとつのプリセット内で1動作によって複数のエフェクトやパラメーターを音切れなく変更できる“スナップショット・モード”などの自由なフットスイッチ設定によるライヴでの操作性の良さ、無料アプリ“HX Edit”を使えばパソコン上でも音色のエディットや保存ができる音作りのしやすさなど、実践的にベネフィットの多いHelix Floor。そのなかでベーシストにとってありがたいのは、Helixシリーズの入出力系統のフレキシブルさだ。

 Helixには、ひとつのプリセットにつき、アンプ・モデルやエフェクトなどを並べるパスがふたつ用意されており、各パスはシリーズ/パラレルで信号経路を設定することが可能。さらに、それらの出力先をアンプにつなぐ1/4″やライン出力のXLRに設定できるので、パラレル設定で原音とエフェクト音の経路を分けて出力したり、アンプ・シミュレーターのあるなしで出力を分けたりと、レコーディングにおいてもライヴにおいても原音やライン音が重視されるベースには重宝する機能を備えている。

 また、自由度の高いエフェクト・ループを活用すれば、“どうしても”というこだわりのエフェクターやプリアンプもHelixのシステムに取り入れることができ、複数のアナログ・エフェクトで巨大なボードを組んだときに発生する可能性のあるパッチ・ケーブルのトラブルなども回避できる。

 このように、ベーシストにとっても大きな味方となってくれるHelixシリーズが、ファームウェア・アップデートでさらに進化。次項では、その内容を見ていこう。

Helix 3.50ファームウェア注目ポイント

まったく新しいキャビネット・エンジン

 2022年11月にアップデートされたHelix 3.50ファームウェアの最大の注目ポイントは、IRベースのまったく新しいキャビネット・エンジンによる24種類(ベース用はAmpeg B-15やSVT AVなど4種)の新しいキャビネットが追加されたこと。これにより、圧倒的にリアルなサウンドを出力できるようになった。なお、以前のバージョンに搭載されていたキャビネット・タイプも“Legacy”カテゴリーにて引き続き搭載されているので、これまでに自身で作成したプリセットもそのままで活用できる。

 新しくなったベース用キャビネットは以下の4種だ。

・1×15 Ampeg B-15 – 1×15″ Ampeg® B-15からキャプチャー
・2×15 Brute – 2×15″ Mesa/Boogie 2×15 EVからキャプチャー
・4×10 Garden – 4×10″ Eden® D410XLTからキャプチャー
・8×10 SVT AV – 8×10″ Ampeg HeritageTM SVT®-810AV からキャプチャー

 さらに、最大12種類(ベース・キャビネット用)から選択可能なマイクは位置や距離、角度といった要素もカスタマイズでき、理想のトーンをさらに追い込める。また、新しいキャビネットおよびIRのDSP消費量は、ver.3.15以前に比べておよそ66〜80%低減している点も驚くべきポイントだ。

最大12種類(ベース・キャビネット用)から選択可能なマイクは位置や距離、角度といった要素もカスタマイズできる。

追加されたエフェクト

今回のアップデートでは新しいギター用アンプやギター用/ベース用のエフェクトも追加されている。アースクエイカー・デバイセスのオーバードライブ“Plumes”をモデルにした“Pillars OD”や、Line 6のオリジナル・コーラス“4-Voice Chorus”やリヴァーブ“Dynamic Ambience”がラインナップするなか、ベーシストにお薦めは、オクターバーの名機をもとにした“Boctaver”だ。

そのほか、デュアルIRブロック、パラメーター・アサイン時のスナップショット・コントロールの無効化、エンコーダー・バリスティクスの改善など、より自由に、より扱いやすく進化したHelixシリーズ。現在、さまざまなキャンペーンも実施中なので、この機会にぜひ、自身のサウンドメイクの根幹として導入してほしい。

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製品に関するお問い合わせは、株式会社ヤマハミュージックジャパン Line 6インフォメーションセンター(TEL:0570-062-808)まで。 メーカー・サイト