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DIボックス 6モデル徹底検証【IKUO × Hiro(STUDIO PRISONER)】

  • Photo:Hiroki Obara
  • Equipments Explanation:Makoto Kawabe

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SE ELECTRONICS
DM3

オシャレ&超コンパクト! 極小筐体に秘めた本格サウンド

Front
Rear
筐体中央部には、on、off、そして独自回路の“on+”を加えた3段階のグラウンド/リフトに加え、-15dBと-30dBを選択できるパッド・スイッチを装備するなど、極小筐体に多彩な機能を備えている。

【Specifications】●電源:48Vファンタム電源●周波数特性:10Hz〜120kHz(−0.3dB)●外形寸法:20.0 (直径)×95.5(全長)mm●重量:70g●価格:19,800円

 直径2cm、長さ約10cmと超コンパクトなインライン型DIで、同コンセプトのDM1ダイナマイト(+28dBブーストするマイク・プリアンプ)、DM2 TNT(DM1に入力インピーダンスとゲインの切り替えスイッチを増設)に続くラインナップだ。+48Vファンタム電源のみで動作し、入力インピーダンスは10MΩと非常に高く、独自回路on+を加えた3段階のグラウンド/リフト、-15dBと-30dBを選択できるパッド・スイッチを搭載する。ロック機構付きの入力ジャックで脱落しにくいのもポイントだ。入力ジャックに挿して持ち運びやすくできるsEプラグ・キー・チェーンが付属し、遊び心のあるパッケージ・デザインも秀逸である。

サウンド・チェック音源

Talk Session

ベースの必要なところが残って、ラインが綺麗に聴こえる(IKUO)

IKUO わぁ、素直な音色ですね。

Hiro 高級機に比べればレンジは狭いですけど、鳴りや抜け感は充分ですね。レゾナンスは出にくいけど、要領の良い音っていうのかな? 腰高だけどベースらしさは失っていなくて。テスト勉強してないのに点数良いみたいな(笑)。

IKUO それ良い表現かも(笑)。こういうルックスなので、正直なところ音質に対する期待は低かったんですけど、実力は充分ですよ。それにリーズナブルだし!

Hiro コンパクトな筐体サイズなので、(使用部品や電源仕様の制限で)低域とかは限界があるのかなとは思いましたけど、そういった弱点を感じさせないですし、ミックスの混ざりもすごく良いですよ。物足りなさみたいなものも特に感じないです。

IKUO 特にEQしているわけでもないのにベースの必要なところがちゃんと残っているし、ラインが綺麗に聴こえますね。バック・トラックと一緒になると、なおさら良く感じます。

Hiro ベースの音色に妥協したくはないけど迷いたくない人とか、サクッと固めたい人にはオススメできますね。(ストラップに固定するなど)極端に楽器に近い位置で使えばシールド・ケーブルによる影響を極力避けられるっていうメリットもありますね。

IKUO あと、普段は飾っておけますもんね。ダイナマイトとして(笑)。

Hiro IKUOさんがこれ持ってスタジオ入りしたら……。

IKUO メッチャ話題になりますね(笑)。ノートPCだけで制作する若手クリエイターだとあまり大型の機材を持ちたがらない傾向があると思うんですけど、そういう人にも良いですよね、気軽に持ち歩けるし。

Hiro ツアー中に旅先のホテルで制作しなきゃいけないときとかにも重宝するでしょうね。インターフェイスに直結するよりは確実に効果がありますし。

IKUO そういう制作環境は昔じゃ考えられなかったですけど、今の時代にあったコンパクトな製品ってことですね。ミュージシャンが“マイDI”を持つべき時代になったという意味でも、エンジニアだけの所有物じゃないというか。レコーディング・エンジニアがスタジオでコレを出してきたらちょっとビックリしますけど(笑)。

Hiro たしかにエンジニアがこれを使うには最初に説明する時間が必要ですね(笑)。

製品に関するお問い合わせは、フックアップ(☎︎03-6240-1213)まで。
https://hookup.co.jp/

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