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DIボックス 6モデル徹底検証【IKUO × Hiro(STUDIO PRISONER)】

  • Photo:Hiroki Obara
  • Equipments Explanation:Makoto Kawabe

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AVALON DESIGN
U5 SILVER

多彩な機能を搭載した唯一無二の王道モデル

Front
Rear
プリセットEQカーブの各種グラフ

【Specifications】●電源:AC100V電源●周波数特性:5Hz〜100kHz(±0.5dB)/1Hz〜500kHz(-3dB)●外形寸法:216(W)×305(D)×88(H)mm●重量:5.4kg●価格:173,800円

 1995年の登場以来、ベーシストのDI事情に革命をもたらしたロングセラー。完全なディスクリート構成で純Aクラス動作のアンプ回路を高電圧で駆動しており、+24dBuまで入力可能な広大なヘッドルームを持つ。入力インピーダンスは3MΩと高く、電子回路による(トランスレス)バランス出力はマイク・レベルとライン・レベルのXLR端子を装備しており、ヘッドフォン出力も可能。各楽器の特性に合わせた6種類のパッシヴ・トーン・セレクターをはじめ、最大+30dBのゲイン・ブースト、ハイカット・フィルター、スルー・アウトをブースト/トーン回路を経たアクティヴ出力に切り替えるスイッチなど機能も豊富。電源はAC入力のみとなっている。

サウンド・チェック音源

Talk Session

ローBで必要な60Hzより下の音域が出せるという安心感がある (IKUO)

IKUO U5は以前のメインDIとして使っていて、最大で4台持っていました(笑)。とにかくローが出るDIというイメージでしたね。今でも宅録の際に使っていて、保険にドライ音を録っておくときはサクッとドンシャリの音が作れるので、2番のプリセットEQを使っているんです。

Hiro U5を使うベーシストって、プリセットEQはオフだと思っていました。

IKUO 自分もライヴで使っていたときはオフでしたけど、プリセットEQを使うベーシストも多いと思いますよ。番号としては、2番より3番を使ってミッドを出す人が多いかもしれませんね。

Hiro コレは1995年の発売だそうですけど、デザインに古臭さがまったくないですね。いち時代を築いた名機っていうのも納得ですし、音色的な古さも感じません。

IKUO トレンドは少し変わってきているかもしれないけど、改めて聴いてみると良い音ですよね。倍音感は少ないけどミッドもしっかりありますし。

Hiro 音がふくよかですし、空気感もありますよね。どの音域を鳴らしてもドシッとしたローが一貫していて、いち音いち音に重みがあります。プレイが生き生きとして聴こえるというか、弾きやすいんじゃないですか?

IKUO 確かに。弾きやすいって理由でコレを使うベーシストも一定数いたと思いますね。あと多弦ベースの流行とともにU5が出てきたけど、従来のDIではローが出ないからコレを使い始めたベーシストも多かった気がします。自分もそうでしたし。

Hiro どんなジャンルのベースに適していると思いますか?

IKUO 僕はU5に“5弦ベースの音”ってイメージがあって。ローBで必要な60Hzより下の音域が出せるという安心感がありますね。ホール・クラスだと特に自分のような歪んだ音色はロー感が重要視されるんですよ。ローBの帯域は遅いからスピード感も要求されるし。逆にクリーンでやる現場はそこまでローに拘らなくても大丈夫って印象があります。だから歪んだ音色がメインのロック系には良いんじゃないでしょうか?

Hiro 確かにロック系の荒々しい演奏でも余裕で受け止めてくれるし、ローが一貫していて飛び出すこともなくまとまるので、ガシガシ弾くスタイルには合うでしょうね。あと、ゲインを上げて信号を送れるというのもメリットですよね。

製品に関するお問い合わせは、宮地商会M.I.D.(HP内お問い合わせフォームより)まで。
https://miyaji.co.jp/MID/contact.php

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