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    リー・ペリー最後のアルバムに響く、クラウト・ロック的低音【鳥居真道の“新譜とリズムのはなし”】リー・“スクラッチ”・ペリー & マウス・オン・マーズ「Hallo Shiva」

    • 文:鳥居真道(トリプルファイヤー)
    • イラスト:山本蛸

    連載「新譜とリズムのはなし」では、トリプルファイヤーの鳥居真道が、世界中のニューリリースのなかからリズムや低音が際立つ楽曲を毎週セレクト。その魅力を独自の視点で読み解きます。

    今週紹介するのはこちらの楽曲

    Lee “Scratch” Perry & Mouse on Mars – Hallo Shiva

    2021年にこの世を去ったダブ界のレジェンド中のレジェンド、リー・“スクラッチ”・ペリーの“最後のアルバム”として、ドイツ出身のエレクトロニック・デュオ、マウス・オン・マーズとのコラボ作『Spatial, No Problem.』がリリースされました。今回はその中から「Hallo Shiva」を取り上げます。

    リー・ペリーとクラウト・ロックの邂逅といった趣のサウンドとなっています。CANとNEU!を一緒くたにしたようなモータリックなグルーヴです。とはいえ、NEU!のようなハンマービートではありません。トリッキーなビートとなっています。ドラムが7/8拍子のビートを繰り返し演奏していますが、ほかの楽器は異なる拍子で演奏しています。ベースはドラムのパターンに即したリズムで演奏していますが、フレーズが短いうえに、渋い場所に音を置いているので、リズムの周期が見えにくい格好となっています。ホルガー・シューカイを思わせるベースを弾いているのは、マウス・オン・マーズの片割れ、アンディ・トーマです。

    ◎Profile
    とりい・まさみち●1987年生まれ。 “高田馬場のジョイ・ディヴィジョン”、“だらしない54-71”などの異名を持つ4人組ロック・バンド、トリプルファイヤーのギタリスト。現在までに5枚のオリジナル・アルバムを発表しており、鳥居は多くの楽曲の作曲も手掛ける。バンドでの活動に加え、他アーティストのレコーディングやライヴへの参加および楽曲提供、音楽関係の文筆業、選曲家としての活動も行なっている。最新作は、2024年夏に7年ぶりにリリースしたアルバム『EXTRA』。また2021年から2024年にかけて、本誌連載『全米ヒットの低音事情』を担当。2024年12月からはベース・マガジンWEBで連載『鳥居真道の“新譜とリズムのはなし”』を執筆している。
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