PLAYER
UP
フリー独占インタビュー :ベースとトランペットで描いたソロ作『Honora』の全貌
- Interview: Kei Tsujii (Bass Magazine)
- Interpretation: Tommy Morley
2026年3月、フリーが自分名義のソロ・アルバムをリリースした。その名は『Honora』(オノラ)。
還暦を超えてなお衰えぬチャレンジ精神、ベースのみならずトランペットも自ら演奏、ルーツであるジャズの色彩を色濃く反映したその音像──これは彼がいまだ音楽への飽くなき探究心と、燃え盛る情熱を抱き続けていることの証左といえるだろう。本誌2026年5月号では、レッド・ホット・チリ・ペッパーズで見せる顔とは異なる、アーティストとしての新たな一面を刻印したこの意欲作を起点に“最新モード”のフリーを大特集している。
まずは、なぜ今、初となるソロ・アルバムを作るに至ったか、またどんな作品像を描いていたのか。それをフリー本人に尋ねなければならない。今回、本作のプロモーション来日した際に、本人への対面インタビューが実現し、都内某所にセッティングされた取材場所にてフリーに対面。
終始とてもフレンドリーだった彼は、『Honora』の制作エピソードや、そこに描いた音像、一緒に音を紡いだメンバーについてなど、作品が完成するまでの過程を真摯に語ってくれた。
今やらなければ、もうやる機会もないだろう

——(フリーが表紙を飾っている2022年8月号の本誌を渡しながら)これが我々の雑誌です。
おいおい、俺を表紙にしてくれたことがあるのかい?
——何度もありますよ! この号は、レッド・ホット・チリ・ペッパーズの『Unlimited Love』の特集とあわせて、あなたが還暦を迎えることを記念した内容でした。そしてもう一冊、こちらは最新号(2026年1月号)となります。
(付録小冊子のアンソニー・ジャクソンを見て)おお、アンソニー・ジャクソン。神のご加護がありますように——。
——私たちはベース専門誌なので、ソロ・アルバム『Honora』と、ベースの話を中心に聞かせていただきます。
OKだ!
——今作『Honora』は、あなたにとって初となるフル・アルバムのソロ作となりました。この2026年に本作をリリースするに至った経緯を教えてください。
遡ると本当に遥か昔の話になると思う。俺は11歳でトランペットを始め、この楽器を心の底から愛していた。フレディ・ハバード、クリフォード・ブラウン、ファッツ・ナヴァロ、マイルス・デイヴィスといった、偉大なトランペット・プレイヤーたちが大好きだったんだ。特に40〜60年代のビバップは大好きだったね。ただ、ハイスクールの頃からベースを弾き始め、それに伴いトランペットから離れてしまった。ロック・バンドに参加し、その流れでレッド・ホット・チリ・ペッパーズを始めたら、それが俺の人生を支配し、今では40年以上ずっとこのバンドにいる。
関連記事
ベース・マガジンのInstagramアカウントができました。フォロー、いいね、よろしくお願いします!→Instagram





