GEAR
『ベース・マガジン』のアーカイブから、“いま改めて読みたい”記事を紹介する『BM Throwback』。
今回は、2026年2月に8年ぶりの来日ツアーを成功させ、その存在感を改めて示したマイ・ブラッディ・ヴァレンタインをフィーチャーする。
轟音と恍惚が渦巻くサウンドのなかで、低音はいかにして機能しているのか──2018年8月の来日公演時に取材した、ベーシスト デビー・グッギの使用機材を振り返りながら、その“音の土台”を支えるサウンド・システムを改めて振り返る。

Bass
メイン・ベースは、ロンドンに居を構えるフランス人ビルダー、フィリップ・デュブリュイエ(Philippe Dubreuille)の手によるカスタム・ベース。マイブラならではのJM風シェイプにブルー・スパークル・カラーが映えるモデルだ。フィリップはザ・キュアーのロバート・スミスやエアロスミスのジョー・ペリーなど、著名なミュージシャンの楽器をいくつも手がけている。
Pedalboard

エフェクト・ボードは、上段左から、LovetoneのMeatball(フィルター)、Prescription ElectronicsのDepth Charge(ファズ)、テック21のサンズアンプ・ベース・ドライバーDI(プリアンプ)、ボスのOC-3(オクターバー)。
上から2段目が左からMXRのbass octave(オクターバー)、Malekko Heavy IndustryのB:ASSMASTER(オクターヴ・ファズ)、ソバットのDRIVE Breaker DB-BASS(オーバードライブ)、FulltoneのBASS-DRIVE(オーバードライブ)、友人のリチャード・ゴーベットが製作したDEBOMINATOR(ファズ)。
ボード内左手前にあるカスタムのスイッチャーに乗っているのは、MXRのsmart gate(ノイズゲート)で、その右は反時計回りに、T-REXのFuel Tank Chameleon(パワー・サプライ)、ボスのTU-3(チューナー)、TCエレクトロニックのpolytune2(チューナー)、ボスのPN-2(トレモロ)、ダークグラスエレクトロニクスのDuality Fuzz(ファズ)。
歪みエフェクターが多いが、メインは古いヴォックスのトーンベンダーが元になっているという“DEBOMINATOR”で、ほぼずっとオンになっているという。
Amplifier & Pick

アンプ・ヘッドはDIVIDED BY 13のRDT 200が2台用意されていた。RDT 200はピック弾きとのマッチングが良い“ベース・ギター・プレイヤー”に向けて作られている製品。プリ部に12AX7、パワー部にKT88を4本搭載したチューブ・アンプで、キャラクターの違う2チャンネルを備えている。キャビネットはアンペグのSVT-810 AVが2台。各ヘッドには足下のエフェクトから音色違いの信号がそれぞれに送られているため、基本的には2台両方が鳴らされ、適度にミックスされているとのこと。

ピックはジム・ダンロップ製のナイロン、ティアドロップ形。0.6mmと0.88mmの2種類が用意されていたが、0.6mmはギターを弾くとき用のもの。“いつもとても柔らかいピックを使っている。私はピックが弦にカチカチ当たる音がイヤ。その点、このナイロンはいいわ。硬いプラスチック製だと、カチカチ当たる音が聴こえるでしょ? しかも、あたしは尖っていないほうで弦をハジいている。コードをよく弾くし、かなり速いリズムもこのほうが使いやすい”とのこと。
2018年11月にはデビー・グッギ(マイ・ブラッディ・ヴァレンタイン)のインタビューも掲載

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