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マーカス・ミラー所有のフェンダー製フレットレス・ベースとSire製Marcus Miller V7(2024年撮影)
- Photo:Yoshika Horita
- Text:Akira Sakamoto
2024年9月、8年ぶりに開催された「Blue Note JAZZ FESTIVAL in JAPAN」のために来日したマーカス・ミラー。同フェスティバルに先立って行なわれたブルーノート東京公演のステージで本誌が撮影した、彼の2本のサブ・ベースを紹介する。
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MARCUS MILLER’s
Sire / Marcus Miller V7
自らの名を冠したベースである、サイアーのMARCUS MILLER V7。マーカス自身が監修し、至るところに彼のアイディアが生かされたモデルとして知られている。アッシュ・ボディにメイプル指板、大型なブリッジ、ピックアップ・フェンスなどはマーカスらしい仕様といえる。ただ、こちらはメインのフェンダー製ジャズ・ベースとは違い、ベース/ミドル/トレブルの3バンドEQとなっている。マーカスはサイアーで自分のモデルを出すきっかけとして“良質かつ手に入りやすい値段の楽器を、若い人たちに作りたい”という思いが、ブランドと一致したと語っていた。
MARCUS MILLER’s
Fender / Jazz Bass (Fretless)
ライヴ機材にはフレットレス仕様のフェンダー・ジャズ・ベースも用意されていた。ヘッドのCBSロゴやジョイント・プレートに打たれていた30000番台のシリアル・ナンバーから、1974年頃のモデルだと推測される。こちらのジャズ・ベースはほかのベースのようにアクティヴ化はされていないようだが、ブリッジはオリジナルからバダス・ベースⅡに換装されている。
『ベース・マガジン2月号』には来日時に行なわれたマーカス・ミラーと日野”JINO”賢二の特別対談も掲載! こちらもあわせてチェックいただきたい。