SPECIAL
aiko「ねがう夜」
この曲でベースをプレイするのは……
須長和広
【Profile】
すなが・かずひろ●1981年6月6日生まれ、東京都出身。14歳から独学でベースを弾き始め、18歳の頃からセッション・ミュージシャンとしてのキャリアをスタート。2003年からはジャズ・バンドquasimodeのメンバーとしての活動を軸に、さまざまなアーティストのライヴやレコーディングに参加する。2015年にはソロ・アルバム『MIRROR』も発表。2021年にソロ・プロジェクト“unagi”を始動し、同年2月にアルバム『Perpetual』の配信をスタート。エレキ・ベース、ウッド・ベースの両方を自在に操り、幅広い分野で活躍している。
◎Official HP Twitter
Q1:レコーディングで使用した機材について教えてください。
ベース:Fender/Jazz Bass (1964年製)、アンプ:Ampeg/B-15S(コンボ・アンプ)、DI:TDC-YOU/Bass DI(DI)、エフェクター:XOTIC/RC Booster(クリーン・ブースター)、Free The Tone/PA-1QB (イコライザー)。
Q2:Q1の機材(特にベース本体について)を選んだ理由を教えてください。
いつも録音でメインで使っているということと、スピード感のある曲だったのでラインが見えやすく疾走感の出しやすいジャズ・ベースを選びました。
Q3:この楽曲をデモなどで聴いたときの最初の印象は?
転調が多く背景や景色が次々へと変化していくカラフルな楽曲だと感じました。あとイントロのメイン・フレーズがキャッチー。
Q4:ベース・ラインはどのように発想しましたか?
デモで打ち込まれたベースを参考に拾うところは拾って、あとはバンドで音を出したときの感覚で。
Q5:アーティスト本人やプロデューサー、アレンジャーからは、ベース・プレイに対してどんなオーダーがありましたか?
“さぁ良いテイク録りましょう!”的な全体の雰囲気だったと思います。
Q6:レコーディングで、演奏する際に意識していたことはなんですか?
ドラム、ベース、ギター、ピアノ、歌と“せぇの”で録ったので、バンドの勢い、高揚感含め場面変化など、全体で表現したい方向性をイメージして弾きました。あと音の長さとニュアンスとオブリ。
Q7:この曲のベース・プレイのどんなところに自分らしさが出ていると思いますか?
ラスト・サビ中のクイを飛び越えたペンタ・フレーズでしょうか。
Q8:この曲に限らず、“セッション・ベーシスト”として大事にしている心構えはなんですか?
アーティストが書いた曲やアレンジの意図を理解し共有してそれに応えつつ、自分らしさも注入する。そして、イメージされているであろうもの以上の内容を弾くぞ、という意識でいます。録音やライヴ、ツアーに参加できるときはそこでの音楽に向き合って、プロジェクト自体がいいものになるようにバンドの雰囲気だったりチームワークだったりを意識してます。楽しく演奏できることが一番いい結果につながる気がしています。