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    【Heavy Bassists Meeting】Sayaka(HAGANE)× 高畑治央(兀突骨)× HARU(BRIDEAR)

    • Interview:Koji Kano
    • Photo:Chika Suzuki

    それぞれにヘヴィ・ベーシストとしてこだわりや考え方がある。
    ━━Sayaka

    ――今回の鼎談(8月号誌面/Web)を振り返っていかがでした?

    高畑:楽しかった。有意義な時間でしたね。

    Sayaka:うん、もっと話したかったです。それぞれにヘヴィ・ベーシストとしてこだわりや考え方があって、それらをしっかりと感じられました。

    高畑:意外と真剣になっちゃったって感じですね(笑)。こんな話ベーシスト同士じゃないとできないし、基本的にベーシストは群れたがらない人種ですから。

    HARU:このメンバーっていうのも不思議でおもしろいですよね。近いシーンにいるし、私もデスヴォイスをやっていたりとか、それぞれ共通点もありますもんね。

    高畑:このメンバーを最初に聞いたとき、ベース・マガジンはやっぱり俺のことをキャワワだと思ってるのかなって思いました。まぁでもみんな思ってるしいいかなって。だからHAGANEとBRIDEARと兀突骨で“キャワワ3マン・ツアー”をやりたいな。

    Sayaka:いいですね!

    HARU:絶対盛り上がるヤツじゃないですか。さっそく企画したいです!  ベーシストにはマニアックな人が多くていいですよね。ギタリストに話しても誰も一緒にパーツ屋さんに行ってくれないし。

    Sayaka:パーツ屋さん!?  自分で機材を作っちゃうんですか?

    HARU:自分でシールドとかを作っちゃうタイプです。そういう人はベーシストに多いような気がしています。シールドを全部一本ずつ変えて録音したこともありますし(笑)。

    高畑:みんなのベース論がアツいですな。ちゃんとアツいベース観を持っていて、カッコいいと思います。何ならもっとキャワキャワする?

    HARU:キャワワってどうしたらできるのかなぁ。

    高畑:ぽよぽよ〜って感じ。“ワウ・ペダルは重いッピ〜”みたいな。

    Sayaka:でもキャワキャワしてるのってベーシストじゃないんですよね〜。

    高畑:ベーシストはみんな落ち着いていて、どちらかと言うとヴォーカルに多いのかな。でもなんか知らないけど、よく俺はキャワワ系って言われるんですよ。ファンの女性の人から“兀突骨キャワワ”っていうハッシュタグ付けられることもあって。

    HARU:“高畑さんはキャワワでした”ってあとで私も呟いておきますね。

    高畑:おけまるピッピー。

    Sayaka:高畑さんはこのなかで一番キャワワだと思います(笑)。

    ――確かに高畑さんにはキャワワな一面も多いですよね。スタバのフラペチーノが好きなところとか。

    高畑:そうなんですよ。おふたりはメロンフラペチーノ飲んだ?

    Sayaka:飲んでないです(笑)。

    HARU:私もまだ飲んでないんですよ〜。

    高畑:飲まなきゃダメだよ。俺はわりと流行に敏感なタイプで、タピオカが流行ったときはタピオカ飲みに行ってましたから。

    HARU:めっちゃキャワワじゃないですか。原宿とかブラブラしてそう。

    高畑:俺は大宮とか川越あたりが本拠地だね。昔占い師に“乙女の心を持ってる”って言われたこともあるんだけど、こういうことだったのかな。だからこの鼎談も乙女チックな組み合わせでしたね。

    Sayaka:これこそが“乙女チック鼎談”ですね(笑)。

    Effector Board

    Sayaka’s Board

    Sayakaのエフェクター・ボード。上段右から時計回りに、CUSTOM AUDIO JAPAN製AC/DC Station VI(パワー・サプライ)、Miura guitars製M2 Compression(コンプレッサー)、MXR製M80 Bass D.I.+(プリアンプ)、 MXR製M293 Booster Mini(ブースター)。M2 Compressionに関して“潰しすぎずリリースを長くするイメージで、スレッショルドとレシオを浅く、アタックは深めにかけています”と語る。M293 Booster Miniがスイッチが奥側になるよう置かれている理由は、ベース・ソロの際ステージ前方に行ったとき、UYU(Vo)に踏んでもらうためとのこと。

    Takahata’s Board

    高畑のエフェクター・ボード。飛行機内に持ち込めるよう、シンプルな最低限のラインナップにしているとのことだ。右から、Eiki Guitarworks製REINFORCE(バッファー)、T-rex製COMP NOVA(コンプレッサー)、MXR製M80 Bass D.I.+(プリアンプ)で、その下部にOne Control製Distro Shiny Silver(パワー・サプライ)が配置されている。REINFORCEに関して、“コレは地元・川越のエフェクター・ブランドのものなのですが、通すと抜けが良くなってアンプの手前で鳴っているような迫力のある音になるんです”と語る。

    HARU’s Board

    HARUのエフェクター・ボード。上段右から、フリーザトーン製PT-2(パワー・ディストリビューター)、シュア製GLXD16(ワイアレス・システム)、APHEX製Punch Factory Model1404(コンプレッサー)、MXR製M108S 10 Band Graphic EQ(イコライザー)、VITAL AUDIO製VA-08 Mk-II(パワー・サプライ)で、GLXD16の上部にOne Control製Minimal Series Pedal Board Junction Box(ジャンクション・ボックス)を配置。下段が右から、Revol effects製EX LOOP BOX ELP-BOX(ループ・ボックス)、ダークグラスエレクトロニクス製Vintage Ultra(プリアンプ)、同Microtubes B7K Ultra(プリアンプ)、ズーム製MS-60B(マルチ・エフェクター)。2機のダークグラスの使い分けは、Microtubes B7K Ultraがメインの歪みとしてかけっぱなし、Vintage Ultraは基本的にクリーンの音色のほか、Microtubes B7K Ultraとは違った歪みが欲しい際に使用するとのこと。

    【お知らせ】
    7月19日発売予定のベース・マガジン2022年8月号でも『Heavy Bassists Meeting』を掲載! Bass Magazine Webとは別内容の、3人のヘヴィ・ベース概念のほか、音作りに関してなど、4ページのヴォリュームでお送りしています!

    また同号では、待望のニュー・アルバム『Unlimited Love』をリリースしたレッド・ホット・チリ・ペッパーズのフリー特集のほか、ジャパニーズ・ヘヴィ・ベースの真髄、最新モデルで紐解くファンド・フレットの魅力、やっぱり気になるプロの使用弦、伊藤広規Presents 山下達郎ベースの極意など、さまざまな記事を掲載しています。ぜひチェックしてみてください!