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視覚で学ぶ! プロ・ベーシストのグラフィックEQ
須藤満
Profile
すとう・みつる●1964年12月14日生まれ、山形県出身。1986年にTHE SQUARE(1989年からはT-SQUAREと改名)に加入し、切れ味鋭いスラップと歌心のあるボトムで人気を博す。2000年のT-SQUARE脱退後もゴスペラーズなどのサポートのほか、さまざまなバンドやセッションに参加している。2022年よりT-SQUAREの元メンバーである安藤正容、則竹裕之とアカサカトリオを結成。2023年4月19日に1stアルバム『AKASAKATRIO First Edition Live』を発表した。
◎Official HP
Q1:素のライン音の状態から、パラグラフィックEQのみを使って、自身が普段行なう奏法における理想のEQカーブを作成してください。
Q2:使用したプラグインの名前を教えてください。
Logic Pro内蔵のCHANNEL EQ
Q3:EQカーブ作成の際に用いたベースのモデル名は?
Moon JB-5(パッシヴ)
Q4:作成したEQカーブのポイントを奏法ごとに教えてください。
●指弾き
パッシヴ・ベースなので量感の足りなさを低域を上げて補強し、高域のシャリシャリ感を削り、中域を少しだけ持ち上げて指弾き時のアタック感を出すことで、“太いけど音の粒が立つサウンド”にしました。
●スラップ
サムピング時はさらに低域成分が減るので、指弾き時よりも低域を少し持ち上げ、プルのシャープなサウンドを出すために高域も持ち上げ(これによりサムのアタックも明瞭に)、逆にゴツゴツするあたりをスッキリさせるために中域は若干カットしています。“量感とスピード感を合わせ持つ、ハイファイなスラップ・サウンド”に仕上げました。