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INTERVIEW – MASAKI [DAIDA LAIDA]

  • Interview:Kengo Nakamura

配信だからこそできることとライヴの良さを合体させようと。

━━さて、現在、コロナ禍にあるということで、ライヴ活動の制限もありますが、MASAKIさんはDAIDA LAIDAとしてはもちろん、個人としても配信ライヴを始めとしたオンラインの活動を積極的に展開していますね。

 そうですね。ただ、これは“やらなきゃ!”っていうよりは、もっと自然な感じで取り組んでいます。在宅期間が長くなってきた時期に、家にいるならこんなことができるかもねっていうアイディアがいろいろと浮かんできて。言われてみると、確かにいち早くそういう活動を始めていたかもしれないですね。今じゃ1週間に1回配信してますし。

━━頻度が高い(笑)。

 配信芸人として(笑)。でも、それによっていろんなスキルがついてきていると思います。配信のサウンドに関しても、今までのようにただラインで送るだけだと、ライヴの音が冷たいラインの音になっちゃうので、それをいかに臨場感のある音にしようかっていうところを工夫したりもしていますしね。あとは最近始めたんですけど、オープニングで映像を使ってから始めるとか、ただライヴをやるだけじゃなくて、配信だからこそできることとライヴの良さを合体させようと頑張っていますね。あと、僕は喋るのがそんなに苦じゃないので(笑)。

━━MASAKIさんはMCにも非常に定評がありますから(笑)。

 特に配信はほぼ無観客でやりますから、ずっと無音なわけで、その状態で喋るのがツラいという人もいるとは思います。でも、そこもラジオみたいにMC中にBGMをかけて紛らわすとか、笑い声とか歓声をサンプリングして入れておいて、ボタンを押したら歓声を浴びられるようにしたりとか(笑)。そういう配信のスキルもついてきてますね。

━━そうやって好奇心を持っていろいろなことをやってみよう、追求しようっていう部分は、MASAKIさんのベーシストとしての性格やプレイに通じているなと思います。

 そうかもしれないですね。だから、今この現状でも楽しんで活動できていますね。配信という手法も、もっとたくさんできることがあるなと思うし、いろいろなところにアンテナを張っています。

━━では、今後の展望や構想していることはありますか?

 情勢的には、今のところ来年になったとしても、もとの状態に戻るのは厳しいのかなっていう気がしています。新型コロナが落ち着いたとしても、また別のものが来る可能性だって全然あると思うし。だから、今の流れのなかで、ライヴで言えば配信に力を入れて、どう共存していくかっていうことを推し進めていこうかなと。あと、逆に配信というスタイルになって良かったなと思うところもあるんですよ。例えば、今までだとコンサートって基本的に土日にやっていましたよね。でも配信だと、アーカイブ放送もできるし、逆に平日にやることが増えたんですよね。そういう感じで曜日にこだわらずに活動ができるし、地方にいる方にも観てもらえたりもしますよね。告知もわりと急でもよかったり(笑)。それに、配信といえど僕たちはステージで大きな音を出して演奏ができる状況は保たれているので、当分は配信ライヴの可能性を探していけたらなと思っています。

【お知らせ】
10月17日発売のベース・マガジン11月号にもMASAKIのインタビューを掲載! BM webとは違った内容でお届けします!

◎Profile
まさき● 1968年12月19日、大阪府出身。15歳でベースを手にし、1993年にJACKS’N’JOKERに加入してデビュー。以降、アニメタル、CANTA、地獄カルテット、DAIDA LAIDA、LIV MOONなどのバンドで活躍。超絶ベースの代表格にして“ギター殺し”の異名を取る。ソロ・アルバムは2018年11月発表の『PIT-LOW²』を始め4枚をリリースしている。また、超絶技巧習得のための教則本『地獄のメカニカル・トレーニング・フレーズ』の執筆なども手がけている。

◎Information
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MASAKI Official HP Twitter