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BADASS ROOKIE〜BMイチ押しのNEWCOMER〜 – Fujimon[AIRFLIP]
- Interview:Koji Kano
自分のシグネイチャー・モデルが出せるようなプレイヤーになりたい。
――全体を通してFujimonさんのベースはパンクらしい低音域で支えることを念頭に置きつつ、自分も一緒にメロを作るという意識を感じます。
その意識はめちゃめちゃありますよ。例えば一緒のコードやけどベースがハイポジに行ったり、オクターヴ上がってたりするだけで印象って変わると思うんです。それってバッキング・ギターにはできないような、コード感を持ちつつ展開できるベースの特権やと思うんで、そういう動きは意識してやるようにしています。ただ僕はヴォーカル・メロとリード・ギターをもらってからベース・ラインを作るので、アタってしまったり、邪魔してしまったりとベースで行ける範囲が結構狭いんです。だからこのなかでいかに自分の納得できるラインを作れるか、という部分が楽しいところでもあるんです。
――今作の録音で使用したメイン・ベースを教えてください。
ベースはシェクターさんにお世話になっていて、日本製のSシリーズというモデルのPJタイプを使っています。温かみのある音で大好きなベースですね。
――楽曲からも海外志向を感じますが、バンドとして海外進出も狙っていたりするのでしょうか?
当初から海外を目指したいという思いは持ってますね。行けるならすぐにでもツアーを周りたいくらいです。一回だけ韓国に行きましたけど、電圧の問題が大変でしたね(笑)。そういう経験値をつけるなかで、狙えるタイミングで海外にもアプローチしていきたいです。
――最後に今後の目標を教えてください。
ベーシストとしてはいつか自分のシグネイチャー・モデルが出せるようなプレイヤーになりたいですね。ただ、まだ自分のベース・スキルに全然納得がいってないので、もっと上を目指しつつ、完璧って思える日がいつか来ればいいなと思っています。バンドとしては国内外問わずもっといろんな人に聴いてもらいたいですし、今作を通してより多くの人に僕らのことを知ってもらいたいなと。そしていつかホールとかアリーナ・レベルの会場でライヴできたら最高だと思っています。
MY ROOTS ALBUM
『triple joker』
T.M.Revolution
小学生の頃、もうずっと聴いてましたよ。浅倉大介さんのシンセサイザーの音がすごく好きで、オケも聴いてました。“歌ではない楽器の隠れ主役”みたいな感覚はここで培った気がしています。
『さくらの唄』
GOING STEADY
中学時代にGOING STEADYがきっかけでバンドを始めて、青春パンクの曲を作ったりしました。このアルバムの曲も何曲もコピーしましたね。
『Take Off Your Pants and Jacket』
ブリンク182
これはもう衝撃でしたね。高校生の頃、このアルバムがきっかけでポップ・パンクの音楽を始めました。シンプルのなかでどんだけカッコいいことができるか、奥深いことができるか、というのはこの作品で覚えましたね。
◎Profile
ふじもん●大阪府出身。高校時代にベースを始める。大阪発のポップ・パンク・バンドAIRFLIPに2011年に加入。バンドは2016年に初の全国流通盤となるミニ・アルバム『MILES FLAG』をリリースし、完成度の高い楽曲とライヴ・パフォーマンスが話題を呼ぶ。2019年には元YELLOWCARDのライアン・キーをゲスト・ヴォーカルに迎えたミニ・アルバム『Friends In My Journey』でメジャー・デビューを果たす。2021年12月22日に待望の2ndフル・アルバム『All For One』をリリースした。
◎Information
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Fujimon:Twitter Instagram