NOTES
BASS MAGAZINE Webの『石村順の低音よろず相談所 ~Jun’s Bass Clinic~』、第5回は、前回の続き、クリックの使い方です。
今回はクリックを拍のウラとして鳴らす使い方を紹介します。
これは目新しい練習ではないので、“知ってるよ”とか“やったことある”って人もたくさんいると思うのですが、そういう人も、改めてじっくり取り組んでほしいです。というのも、リズム練は“ちょっとやってみた”とか“なんとなく弾けた”っていう程度だと効果がないのです。毎日徹底的に練習して体に染み込ませ、意識しなくても体が勝手に良いリズムで演奏してくれるようになるまで続けてください。
ウラの感覚を鍛えるためには、“ウラを感じよう”とするのではなく、“ウラを基準にする”といいんです。
オモテだけを基準にしてリズムを取りながらウラを感じようとしても、ウラは曖昧なままなんですね。
ですので、まずはこの“オモテが主役、ウラは脇役”という認識を変えていきましょう。
ウラを基準にする……ということで今回のテーマは「ウラが主役!」です。
じゃあ使い方です。クリックを鳴らします【ex.1a】。
1、2、3、4、
と感じます。
次に、拍のウラで“&”を言います【ex.1b】。
1&2&3&4&1&2&3&4&
こうやって“&”のところでクリックを鳴らすのですが、その前に、この動画をちょっと止めて、実際にクリックを80で鳴らし、今やった2種類のカウントをそれぞれ1分ずつやってみてください。はい、どうぞ!
……どうでしたか? うまくできなかった人や、途中でズレてクリックがオモテになっちゃう人は、次の練習をしてください。
まず最初はクリックを拍のオモテで感じます【ex.2a】。
オモテで“&”を言います【ex.2b】。
次にウラに1から4を入れます【ex.2c】。
&1&2&3&4
慣れたら1を強く言います【ex.2d】。
1、2、3、4がオモテ、&がウラに聴こえるようになりましたか?【ex.2e】
では、“&”をなくします【ex.2f】。
1、2、3、4……。
自然にできるようになるまで、この練習をしましょう。
ではフレーズを弾いてみましょう。フレーズ自体はシンプルなのでリズムに集中してください。いろんなテンポでやってみます。
まずはBPM80で【ex.3a】。
最低でも3分~5分は続けましょう。
次はBPM160で【ex.3b】。
最後にBPM40で【ex.3c】。実はこれが一番難しいかも。
この使い方で、いろんなフレーズ、いろんなテンポで徹底的に練習して体に覚え込ませてください。
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ではまた次回、石村順でした!
石村順
◎Profile
いしむらじゅん●元LOVE CIRCUS、元NEW PONTA BOX。日食なつこ、ポルノグラフィティ、東京エスムジカ、K、JUJU、すみれ、大江千里、松山千春、宇崎竜童、石川ひとみ、種ともこ、近藤房之助、豊永利行、Machico、紘毅、城南海、西田あい、つるの剛士、SUIKA、Le Velvets、葡萄畑など、多数のライブや録音に参加している。ロングセラー『ベーシストのリズム感向上メカニズム グルーヴを鍛える10のコンセプトとトレーニング』の著者。Aloha Bass Coachingではベース・レッスンのほか全楽器対象のリズム・レッスンを行なっている。
◎Information
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