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【第40回】シフト・テクニックと指板の理解を深める大事な練習

  • Text:Jun Ishimura

【第40回】シフト・テクニックと指板の理解を深める大事な練習

この練習で、シフトするスキル指板を広い範囲でとらえる能力を鍛えましょう。

◎講師:石村順
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BASS MAGAZINE Web『石村順の低音よろず相談所 ~Jun’s Bass Clinic~』の第40回です。

今回のテーマは2オクターヴのアルペジオです。4弦ベースで2オクターヴのアルペジオ、ポジション・シフトがたくさん出てくるので、いい訓練になります。5弦ベース、6弦ベースだったらそんなに大変じゃないんですけどね。 早速、こんなフレーズです。今回はGのドライアドのアルペジオです。 

左手の運指を見てみましょう。 

基本的に1と4しか出てきません。

同じ弦の上で音が大きく跳ぶところが5ヵ所あります。①最初のルート3度、②2拍目のルート3度、③2拍目最後からの 5度ルート5度、④3拍目最後からの3度ルート、⑤4拍目最後から次の1拍目の3度ルート。これらをどう乗り切るかがこのフレーズを弾きこなすポイントです。

今回は、2通りのやり方を紹介します。といっても、どっちも運指は同じで、違うのはポジション・シフトの考え方です。 まず、ポジション・シフトのパターン1は、指を拡げて押さえるやり方です。  

ポジション①のルート3度を、指を拡げて押さえます。 

シフトして、次の5度ルートの異弦同フレットはセーハして、ルート3度は指を拡げて押さえます。 

シフトして5度を1で押さえて、最高音のルートまでは5フレット離れてますが、指が届く人は押さえて、届かない人は ポジション拡張 (第24回第38回などを参照) で弾いて、また5度に戻ってきます。 

シフトして、3度ルートは指を拡げて、ルート5度はセーハして弾きます。 

シフトして、3度ルートは指を拡げて弾きます。 

このやり方でできる人はこれでやるといいでしょう。ただ、手が小さい人には向いてません。

そこで、ポジション・シフト・パターン2では違うアプローチをします。指を無理に拡げずに弾くので、僕みたいに手が小さい人でも弾けますが、その代わりポジションの数がひとつ増えてるので、シフトの回数も増えて大変にはなります。

まずポジション①です。 

すぐシフトして、3度5度ルートと弾きます。 

シフトして、3度5度を弾きます。 

シフトして最高音のルートを弾いて、またすぐシフトで戻って5度3度を弾きます。 

シフトし、ルート5度3度と弾きます。 

シフトして次の回の最初のルートを弾きます。 

最初と最後のルートのポジションには1音弾くだけのために移動してるので、ちょっと効率が悪いのはデメリットと言えばデメリットですが、手が小さい人でも取り組みやすいし、距離のあるシフトの練習にもなるのはいいと思います。

2オクターヴのアルペジオの練習、どちらのアプローチで取り組むとしても、シフトするスキルも鍛えられるし、指板の繋がりがだんだん見えてきて指板を広い範囲で捉えることができるようになってくるのでお薦めです。

慣れてきたらG以外のトライアドでもやりましょう。 

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◎Profile
いしむらじゅん●元LOVE CIRCUS、元NEW PONTA BOX。日食なつこ、ポルノグラフィティ、東京エスムジカ、K、JUJU、すみれ、大江千里、松山千春、宇崎竜童、石川ひとみ、種ともこ、近藤房之助、豊永利行、Machico、紘毅、城南海、西田あい、つるの剛士、SUIKA、Le Velvets、葡萄畑など、多数のライヴや録音に参加している。ロングセラー『ベーシストのリズム感向上メカニズム グルーヴを鍛える10のコンセプトとトレーニング』の著者。Aloha Bass Coachingではベース・レッスンのほか全楽器対象のリズム・レッスンを行なっている。

◎Information
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