NOTES
“約3分”でベース上達にまつわるさまざまなトピックを解説するYouTube動画連動の連載『石村順の低音よろず相談所 〜Jun’s Bass Clinic〜』。第147回のテーマは、前回に引き続き“ペンタトニックを指板全体で使いこなす練習法”。今回は第3弾をお送りします!
2025年もよろしくお願いします! 今年も一緒にベースのスキルを鍛えていきましょう!
早速ですが、「ペンタを指板のどこでも弾けるようになろう!」第3弾です(第1弾、第2弾もご覧ください)。
今回は、Gメジャー・ペンタトニック・スケール(構成音は G-A-B-D-E、度数は1-2-3-5-6)の音が、2弦と1弦上でどう並んでいるか、4音ずつの組み合わせで見ていきます(ex.1)。
今まで同様に8つポジションがありますが、“各ポジションのシェイプの並び順のパターン”はこれまでと同じです。ただ指を動かしているだけではあまり意味がないので、いま弾いている音の度数(つまりGの音との相対関係)を意識しながら演奏しましょう。
さて、1弦と2弦、2弦と3弦、3弦と4弦のそれぞれの組み合わせを、ネックの横方向の動きで練習してきました。
それぞれに慣れたら、今度はそれらを応用してネックの縦方向の動きを練習しましょう。【ex.2】は、開放弦から5フレットの範囲内の練習です。3~4弦で2つのポジションを移動したら、次は2~3弦で2ポジション、次に1~2弦で2ポジション、というふうに上昇し、今度は逆に下降してきます。
この【ex.2】を、2~5フレットの1ポジションだけで演奏することもできますが、それだとそのひとつのポジションの範囲内しかイメージできません。
でも【ex.2】の運指で練習すれば、ペンタの音の分布をある程度広い範囲でイメージできるようになってきます。こうやって、ある程度広い範囲が同時にイメージできていることがすごく大事で、それによってより正確にシフトできるようになったり、別のやり方でシフトする可能性が見えたりもするし、フレーズ作りの可能性も広がっていきます。
ぜひじっくり取り組んで、視覚イメージとフィジカルを同時に鍛えて、ペンタを自在に弾けるようになっていきましょう!
石村順でした!
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石村順
◎Profile
いしむらじゅん●元LOVE CIRCUS、元NEW PONTA BOX。日食なつこ、ポルノグラフィティ、東京エスムジカ、K、JUJU、すみれ、大江千里、松山千春、宇崎竜童、石川ひとみ、種ともこ、近藤房之助、豊永利行、Machico、紘毅、城南海、西田あい、つるの剛士、SUIKA、Le Velvets、葡萄畑など、多数のライブや録音に参加している。ロングセラー『ベーシストのリズム感向上メカニズム グルーヴを鍛える10のコンセプトとトレーニング』の著者。Aloha Bass Coachingではベース・レッスンのほか全楽器対象のリズム・レッスンを行なっている。
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