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    【第139回】棒読みっぽい演奏を卒業! アクセントの基礎練 石村順の低音よろず相談所 〜Jun’s Bass Clinic〜

    • Text:Jun Ishimura

    棒読みで朗読しているような、抑揚のない、のっぺりした演奏は卒業しましょう!

    フレーズに抑揚をつけるにはいろいろなアプローチがありますが、アクセントもそのひとつです。アクセントの付け方次第で、フレーズの表情は大きく変わります。今回はアクセントの練習を紹介しますが、前提が2個あります。

    ①意図したところにアクセントを付ける 

    アクセントに限らず楽器の演奏全般に当てはまることですが、アクセントは自分が意図したところに付けましょう。逆に言うと、アクセントを付けているつもりがないのに勝手にアクセントが付いてしまってはいけません

    つまり、アクセントの練習も大事ですが、普通に弾くと音量にバラつきが出てしまう人は、まずアクセントを付けず一定の音量/一定の音色で演奏できるように練習しましょう。

    ②基本は軽く弾く

    アクセントを付けるという表現方法にはアクセント以外の音はアクセントよりも弱い(音量が小さい)という前提があります。当たり前と言えば当たり前のことですが。ちょっと想像してみてほしいのですが、もし普段から全力のフォルテッシモで弾いているとしたら、それ以上にアクセントを付けることはできないですよね。

    だから、アクセントを付けるためには、メゾ・フォルテやピアノなどの中くらいから小さめの音量で、一定の音量で弾き続けるスキルをマスターしておくことが大事です。

    では、このふたつの前提を念頭に置きつつ、アクセントのエクササイズを14種類紹介します。アクセントだけに集中できるように、シンプルな単音の8分弾きを使って練習しましょう。ここでは3弦3フレットのCの音でやっていますが、どの音でも構いません。どのエクササイズも、小節の前半(1~2拍目)の4音と同じことを後半(3~4拍目)でも繰り返します。動画では時間の都合で数回しか繰り返していませんが、実際の練習ではそれぞれのエクササイズをいい感じで演奏できるようになるまで繰り返しましょう。

    【ex.1】の4種類は、4音につき1個アクセントがつくパターンのバリエーションです。

    【ex.2】の6種類は、4音につき2個アクセントがつくパターンのバリエーションです。

    【ex.3】の4種類は、4音につき3個アクセントがつくパターンのバリエーションです。

    ゆっくりのテンポから始めて、慣れたら速くしていきます。それぞれをはっきり区別して演奏できるようになるまで、ていねいに取り組んでください。石村順でした!

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    石村順
    ◎Profile
    いしむらじゅん●元LOVE CIRCUS、元NEW PONTA BOX。日食なつこ、ポルノグラフィティ、東京エスムジカ、K、JUJU、すみれ、大江千里、松山千春、宇崎竜童、石川ひとみ、種ともこ、近藤房之助、豊永利行、Machico、紘毅、城南海、西田あい、つるの剛士、SUIKA、Le Velvets、葡萄畑など、多数のライブや録音に参加している。ロングセラー『ベーシストのリズム感向上メカニズム グルーヴを鍛える10のコンセプトとトレーニング』の著者。Aloha Bass Coachingではベース・レッスンのほか全楽器対象のリズム・レッスンを行なっている。

    ◎Information
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