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【第122回】5~9フレットの音を音楽的に覚えるエクササイズ 第1弾【メジャー・トライアド編】 石村順の低音よろず相談所 〜Jun’s Bass Clinic〜

  • Text:Jun Ishimura

前回までは5フレット以下のエリアの音を覚える練習をしました。今回はエリアを変えて、5フレット~9フレットのエリアでメジャーのトライアドを練習しましょう。エリアを区切っているのはあくまでも練習のためで、曲を弾くときに“このエリアで弾かないとといけない”というような制限はありません。

ということで今までと同じように、Cから完全4度上行を繰り返してCに戻ってくる進行で取り組みます【ex.1】

それぞれのコード・トーンを【ex.2】のようにルート・3度・5度の順で演奏します。ここではすべてルートから5度に向けて上行するパターンです。最初はタブ譜を見てもいいですが、指板上の音を覚えることが目的なので、できるだけコードや音符を見ながら弾きましょう。最終的には【ex.1】のコード譜だけを見ながら演奏します。

次の【ex.3】ルートから3度に向けて上行しルートより低い5度に下行するパターンです。ここで、1箇所だけ、D♭のところで例外的に10フレットが出てきます。慣れてきたら【ex.1】のコード譜だけを見ながら演奏します。

【ex.4】ではルートから低い3度に向けて下行し、そのままルートより低い5度に上行するパターンです。慣れてきたら【ex.1】のコード譜だけを見ながら演奏します。

それぞれに慣れたら、【ex.1】を見つつ、コードごとに【ex.2】【ex.3】【ex.4】のいずれかのパターンを選びながらアドリブで演奏します。

こういう練習で、5~9フレットのエリアの音を関連づけながら、より音楽的に覚えましょう。石村順でした! 

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石村順
◎Profile
いしむらじゅん●元LOVE CIRCUS、元NEW PONTA BOX。日食なつこ、ポルノグラフィティ、東京エスムジカ、K、JUJU、すみれ、大江千里、松山千春、宇崎竜童、石川ひとみ、種ともこ、近藤房之助、豊永利行、Machico、紘毅、城南海、西田あい、つるの剛士、SUIKA、Le Velvets、葡萄畑など、多数のライブや録音に参加している。ロングセラー『ベーシストのリズム感向上メカニズム グルーヴを鍛える10のコンセプトとトレーニング』の著者。Aloha Bass Coachingではベース・レッスンのほか全楽器対象のリズム・レッスンを行なっている。

◎Information
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