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    【第121回】 5フレット以下の音を覚えよう! 第4弾 マイナー・トライアド編 石村順の低音よろず相談所 〜Jun’s Bass Clinic〜

    • Text:Jun Ishimura

    2024年もよろしくお願いします!

    前回までは、5フレット以下のエリアの音をメジャー・スケールやメジャー・トライアドの形で12のキーで弾く練習をしてきました。なんで5フレット以下でやっているかというと、指板全体を一気に覚えようとするのは大変すぎるので、エリアを区切って取り組んだ方が覚えやすいしモチベを維持しやすいというのがメインの理由です。

    でも、ちゃんと取り組んでいる人にはわかると思いますが、開放弦~5フレットという結構狭いエリアでも12のキーすべてに対応できるという気づき・スキルがもたらす価値は大きいです。もちろんこれは、“5フレット以下だけ覚えればいい”ということではなくて、当然別のエリアにも取り組んでいきます。

    さて今回は、5フレット以下のエリアでマイナーのトライアドを練習しましょう。

    【ex.1】は、Cmから完全4度上行を繰り返してCmに戻ってくる進行です。

    それぞれのコード・トーンを【ex.2】のようにルート・短3度・5度の順で演奏します。ここではすべてルートから5度に向けて上行するパターンです。音符が苦手な人は最初はTAB譜を見ながらでもOKですが、この練習の目的はこのフレーズを覚えることではなくてフレット上の音を覚えることなので、運指に慣れてきたらコードネームや音符を見ながら弾きましょう。最終的には【ex.1】のコード譜だけを見ながら演奏します。

    次の【ex.3】はルートから短3度に向けて上行しルートより低い5度に下行するパターンです。慣れてきたら【ex.1】のコード譜だけを見ながら演奏します。

    次の【ex.4】はルートから低い短3度に向けて下行し、そのままルートより低い5度に上行するパターンです。慣れてきたら【ex.1】のコード譜だけを見ながら演奏します。

    それぞれに慣れたら、【ex.1】を見つつ、コードごとに【ex.2】【ex.3】【ex.4】のいずれかのパターンを選びながらアドリブで演奏します。

    こういう練習で、5フレット以下のエリアの音を関連づけながら、より音楽的に覚えましょう。

    石村順でした!

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    石村順
    ◎Profile
    いしむらじゅん●元LOVE CIRCUS、元NEW PONTA BOX。日食なつこ、ポルノグラフィティ、東京エスムジカ、K、JUJU、すみれ、大江千里、松山千春、宇崎竜童、石川ひとみ、種ともこ、近藤房之助、豊永利行、Machico、紘毅、城南海、西田あい、つるの剛士、SUIKA、Le Velvets、葡萄畑など、多数のライブや録音に参加している。ロングセラー『ベーシストのリズム感向上メカニズム グルーヴを鍛える10のコンセプトとトレーニング』の著者。Aloha Bass Coachingではベース・レッスンのほか全楽器対象のリズム・レッスンを行なっている。

    ◎Information
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