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    【第1回】ベースがうまくならないのは“力み”のせい?/石村順の低音よろず相談所 〜Jun’s Bass Clinic〜

    • Text:Jun Ishimura

    僕はこれまで20数年間、ビギナーからプロのバンドマンまで、いろんなベーシストに教えてきました。それぞれに個別の悩みがあり、人によって個別の原因があります。だからこそ、個別にアドバイスをします。
    そういった悩みには

    “リズム感が悪い”
    “音色がイマイチ”
    “音の粒が揃わない”
    “なめらかに弾けない”
    “速いフレーズが弾けない”
    “すぐ疲れちゃう”

    などがあり、それぞれに原因があるのですが、それらに共通する根本的な原因に“力み”がありえます。

    演奏しながら力んでしまうという人は数多くいます。実際、僕もそうでした。なので、僕自身、いまだに長い時間をかけて取り組んでいること、それが“リラックスして弾くこと”なのです。

    演奏の基本というのはリラックスなんです。

    “無駄な力を使わない”
    “筋肉の緊張を緩める”

    これが基本です。
    というわけで、今回のテーマは“リラックスして演奏する”です。
    フレーズはどんなものでもかまいませんが、最初は簡単なフレーズから始めましょう。

    今回は、
    ・Cの音
    ・8分音符
    ・ルート弾き
    ・クリックはBPM60(クリックを2拍目と4拍目に鳴っていると感じてください。つまり実際のテンポはBPM120です。)
    が基本となります。

    今回は指弾きで弾いていますが、ピック弾き、スラップ、どんな奏法でもかまいません。

    〜では実際にやってみましょう〜


    ピッキング、力んでいませんか? 手首、肘、肩、ゆるめましょう。
    弦を強く押さえすぎていないですか? 肘は? 肩は? ゆるめましょう。

    どうでしたか?

    慣れてくれば、複雑なフレーズなど、いろんなパターンで試してみてください。
    “基礎練や個人練だったら脱力できるけど、曲に合わせて弾いたり、バンドに合わせて弾くときに力んでしまう”という人もいます。また、ベースを長年弾いてきて、力んで弾くことに慣れてしまっている人は、そもそも、脱力して弾くことが難しかったり、 “脱力したら今までできていたことができないじゃん!”っていう人もいるかもしれません。僕もそうでした。

    脱力して弾くというのは習得に時間がかかるかもしれませんが、リラックスして弾くことによって、リズムも良くなりますし、音色も良くなります。また、疲れにくくもなります。メリットはたくさんあるので、ぜひこの機会に取り組んでいただけたらと思います! 

    それではまた次回!

    石村順
    ◎Profile
    いしむらじゅん●元LOVE CIRCUS、元NEW PONTA BOX。日食なつこ、ポルノグラフィティ、東京エスムジカ、K、JUJU、すみれ、大江千里、松山千春、宇崎竜童、石川ひとみ、種ともこ、近藤房之助、豊永利行、Machico、紘毅、城南海、西田あい、つるの剛士、SUIKA、Le Velvets、葡萄畑など、多数のライブや録音に参加している。ロングセラー『ベーシストのリズム感向上メカニズム グルーヴを鍛える10のコンセプトとトレーニング』の著者。Aloha Bass Coachingではベース・レッスンのほか全楽器対象のリズム・レッスンを行なっている。

    ◎Information
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